雄英高校04 ページ6
(ヤオモモちゃんってのがそんなに嬉しかったのか)
見た目は高嶺の花だが、意外と親しみやすい。良い意味でギャップを感じる。なんだか一気に距離が縮まった気がして、Aもにこにこと頷いた。
「なろうなろう。親友になっちゃおう」
「親友……！」
「ズルいよ！ わたしも！」
「わたしも入れてほしいわ、ケロ」
「じゃーみんなでだね」
かわいい女子とわちゃわちゃ。最高。
緊張と少しの不安は、もうどこかに行ってしまった。きっと、楽しいスクールライフを送れるだろう。
まだ話していないクラスメートもいるが、担任が来たので一旦話も終わり。来た、というか、元からいたと言う。寝袋がいきなり起き上がった、あの衝撃たるやすごかったのだが、それ以上に。
「いきなり、個性把握テスト……」
その担任、相澤は、唐突に個性把握テストを行うと宣言した。入学式もなし。いくら校風が「自由」とて、いささか自由すぎる展開ではあるまいか。
「爆豪」
体育場に集められ、まず名前を呼ばれたのは勝己だ。
「中学の時ソフトボール投げ何ｍだった」
「67ｍ」
(わ、個性なしでも凄い)
ぶっきらぼうで不遜だが、彼もやはり相当強いのだろう。
ボール投げは円から出なければ何してもOKらしく、つまり個性も自由に使えるということ。勝己は楽しそうに、そして悪そうににやりと笑い、大きく振りかぶって、大声で。
「死ねえ！！！」
(………………死ね？)
笑い方といい、かけ声といい、ヒーローより敵である。しかし、記録は流石、700ｍを超えてた。投げる瞬間に上手く爆破を合わせ、遥か彼方に飛んでいったボールは、一瞬で見えなくなってしまった。
(楽しそう……！)
制限なしの体力テストなどやったことがない。クラス全員が面白そうだとか、どれだけ記録が出せるかとか、わくわくしてる。個性を思い切り使える場なんてそうないし、自分がどこまでできるのか、加減することなく試せる貴重な機会だ。
しかし、
「面白そう……ね」
ぼそり、と相澤が呟いた。淡々と、少し、呆れたような。
「ヒーローになるまでの三年間、そんな腹づもりですごす気でいるのかい？」
(！)
腹の底が冷えるような鋭い口調。
そして、もっと恐ろしい言葉。
「除籍処分……？」
最下位は、見込みなしと判断されて除籍処分。
「本気……？」
嘘だろう、と思う。しかし、相澤の目は、冗談を言っているそれではなかった。にやりと笑う口元も、本気であることを滲ませているようだった。
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SangriA(プロフ) - 鳩ぽっぽさん» はじめましてー。知ってますよ。今はたまにログインする程度ですが(´д⊂)キャラデザが好きです。 (2019年5月16日 22時) (
レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
鳩ぽっぽ - シノアリス知ってるんですか？！(落ち着け) (2019年5月16日 19時) (レス) id: b1d6b85d01 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - フユキさん» コメありがとうございます！シノアリスいいですよね(*°∀°)シノアリスは衣装がみんな可愛いので特に好きなグレーテルにしました(^-^) (2018年9月18日 15時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
フユキ(プロフ) - おっふシノアリス知ってる人だ。グレーテルソーサラー居ないけど可愛いですよね。 (2018年9月18日 11時) (レス) id: e79ac6a0b2 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - バエルさん» ご指摘ありがとうございます！わかってたんですがご都合主義でお隣にしました…。不自然ですみません。 (2018年9月17日 11時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SangriA | 作成日時：2018年9月5日 3時
