焦りは禁物07 ページ48
「……」
疲労がひどい。今日一日で、色々ありすぎた。まず寝よう。とりあえず寝よう。
「あ、お母さ……」
「A！ あのイケメンな子誰！？ あんたの彼氏！？」
「は……？」
「ワイドショーでやってたのよ！ 学校の前でインタビュー受けてたでしょ！」
「っ、あ、あれっ、テレビ出てたのっ……！？」
「もーバッチリ！ で、あの手つないでたイケメン、誰なのっ！？」
頭を抱えたくなった。というか、抱えた。その後、母だけでなく父にも説明を要求され、結局一日、ゆっくりすることはできなかったのだった。
一方、夕飯時の轟邸。
「………(蕎麦うめぇ)」
「焦凍、高校はどう？」
姉の冬美に聞かれ、焦凍は少し考えて、言った。
「……それなりだ」
「『それなり』なんて珍しいね。焦凍的には良いことがあったってとこかな？」
「…………………まぁ」
「うわ、ほんと珍しい。……あっ、テレビに雄英映ってる！」
『オールマイトが雄英高校の教壇に立つことが発表されましたが、以前本人からのコメントは発表されておらず……』
「すごいわね。流石雄英」
『No.1ヒーローから直接指導を受ける生徒達は、どう感じているのでしょうか…』
「えっ嘘っ！ 焦凍じゃない！」
テレビ画面に映る弟に驚き、そして
『オールマイトの教壇での様子を聞かせてください！』
『え！？ あ、えーと、なんていうか、やっぱりNo.1ヒーローだなっていうか……あ、ととっ……』
『すみません。俺たち急いでるんで』
「………………」
「………………」
ずぞー……
「……って焦凍何普通に蕎麦すすってるの！？」
「？」
「あの子誰！？」
「語部」
「いや名前じゃなくて！ なんで一緒に！？」
「クラスメート。一緒に登校してる」
「一緒にって…………しかも、手までつないで、まさか、彼女？」
「………」
焦凍は、少し考えて。
「『まだ』、違う」
「『まだ』！？」
「言質とったから、これから落とす」
「言質って何！？ 待ってお姉ちゃんついてけてない！」
「大丈夫だ。近いうちに紹介するから」
「紹介されるの！？ うちに来ちゃうの！？ もしかして妹できちゃう感じなの！？」
こく、と頷く焦凍は、ほわほわ花を飛ばしている。まさか、この弟が……と驚愕すると同時に、少し、いやだいぶ、嬉しくも思う。
「わ、わかった！ お姉ちゃんも応援しちゃうぞ！」
「…………おう」
(あ、嬉しそう)
珍しすぎる弟の様子に、なんだかほっこりする冬美であった。
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SangriA(プロフ) - 鳩ぽっぽさん» はじめましてー。知ってますよ。今はたまにログインする程度ですが(´д⊂)キャラデザが好きです。 (2019年5月16日 22時) (
レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
鳩ぽっぽ - シノアリス知ってるんですか？！(落ち着け) (2019年5月16日 19時) (レス) id: b1d6b85d01 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - フユキさん» コメありがとうございます！シノアリスいいですよね(*°∀°)シノアリスは衣装がみんな可愛いので特に好きなグレーテルにしました(^-^) (2018年9月18日 15時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
フユキ(プロフ) - おっふシノアリス知ってる人だ。グレーテルソーサラー居ないけど可愛いですよね。 (2018年9月18日 11時) (レス) id: e79ac6a0b2 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - バエルさん» ご指摘ありがとうございます！わかってたんですがご都合主義でお隣にしました…。不自然ですみません。 (2018年9月17日 11時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SangriA | 作成日時：2018年9月5日 3時
