楽しいね03 ページ39
一方、モニタールーム。
「Aちゃん、あんなテンション高なるんや……」
「語部、楽しそうだな」
「いやでも、やってることが……」
(((((えげつねー)))))
なにせ、氷を溶かす熱と、攻撃的な竜巻の凶悪コンボ。氷結を完封しにいっている。それをいなしている焦凍の個性も、十分恐ろしい。
「ていうか、ビルもうボロボロじゃん！ つむぎっちも轟もやりすぎ！」
(ムム……語部少女、核の設定を忘れているのか、覚えている上で自分の感情を優先しているのか……？)
少なくとも、設定を前提に置いているようには見えない。
『あははは！ 轟くん！ もっと楽しもうよ！』
愉快だと言わんばかりのその声に、オールマイトは頭を抱えた。彼女は戦いに楽しみを見出すタイプだとは薄々勘づいていたが、まさかここまで…。
(自分でも無自覚のまま抑圧されていたのか……。大事にならないよう、教師としてしっかりしなくては……)
出久同様、感情の赴くままに戦わせたいが、万一があっては遅い。単なる怪我ではすまないかもしれない。
(さっきは止めるの遅れちゃったからね！)
マイクをつかみ、深呼吸。
できるだけ、威厳のある声で。
「語部少女、核の設定を忘れるなよ。やりすぎは減点だからね！」
(よし……！)
よくやった、と自分をほめる。
(私、なかなか良かったんじゃないか！？)
しかし
『嫌ですよ！ こんなに楽しいのに！』
(普通に拒否ー！？)
さっき出久と勝己を止めさせようとしていたのは何だったのか。
「い、いやいや！ それ以上はシャレにならないぞ！」
『だって、こんな機会滅多に…うわぁっ！？』
熱波を受けてなお、回り込んできた氷に足を捕らわれる。それでもすぐに振り払う。
『やっぱり轟くんはすごいねぇ！』
『弱くなってきてんぞ。限界か？』
『まぁね。個性使いっぱなしじゃあねぇ』
『俺は……まだまだいけるけどな！』
ばきゃっ……と。見上げるほどの氷塊がそびえ立つ。それを目にしたAは、狼狽えるどころか一層目を輝かせた。
『すごい……！ すごいよ轟くん！ だったらわたしも……！』
「っ……2人とも！ これ以上やるなら強制終了だからな！」
『もっともっと、見せてあげなきゃねぇ！』
(聞こえていないっ……！ いや、聞く気がないのか！？ 戦いになるとこれ以上なくワガママだな！)
明らかに感情の制限ができていない。
(強大な力を持ちながら、感情に従うのは……！)
とてつもなく、危険だ。
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SangriA(プロフ) - 鳩ぽっぽさん» はじめましてー。知ってますよ。今はたまにログインする程度ですが(´д⊂)キャラデザが好きです。 (2019年5月16日 22時) (
レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
鳩ぽっぽ - シノアリス知ってるんですか？！(落ち着け) (2019年5月16日 19時) (レス) id: b1d6b85d01 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - フユキさん» コメありがとうございます！シノアリスいいですよね(*°∀°)シノアリスは衣装がみんな可愛いので特に好きなグレーテルにしました(^-^) (2018年9月18日 15時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
フユキ(プロフ) - おっふシノアリス知ってる人だ。グレーテルソーサラー居ないけど可愛いですよね。 (2018年9月18日 11時) (レス) id: e79ac6a0b2 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - バエルさん» ご指摘ありがとうございます！わかってたんですがご都合主義でお隣にしました…。不自然ですみません。 (2018年9月17日 11時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SangriA | 作成日時：2018年9月5日 3時
