雄英高校02 ページ4
「わかった。聞こえてたかもだけど、わたしは語部A」
と、梅雨はAを見上げ、ケロ、と呟いた。
「あなたもしかして……入試1位の？」
「ん？ あ、うん。そうだったみたい」
「え！ 1位ってAちゃんだったん！？」
すごいすごい！ときゃいきゃいはしゃぎ出すお茶子。梅雨も人差し指を口元にあてながら、感心したようにAを見た。
「すごいわ。あなたの個性、どんななの？」
「ああ、それは……」
「おい」
「！」
「テメェが1位っつったか？」
「う、うん……」
(うわー、絡みたくなかったのに絡んできちゃうのね不良くん……)
見た目、まんま不良である。制服は着崩しているし、髪は彼の性格を表すようにツンツンだ。そして、何より彼の目。赤いそれは、鋭くAを睨んでいる。
(え、わたし何かした……？)
しかし覚えがない。入試で会った記憶もなかった。
(あ、いや……ブツブツくんの隣にいた、かも)
しかしその程度だ。直接言葉をかわした覚えはない。目すら合っていないと思う。しかしそれなら、この敵意のある視線はなんなのだろう。
「俺は爆豪勝己。オールマイトを超えてNo.1ヒーローになる男だ」
けれど意外にも、彼の口から出たのは自己紹介で……随分不遜なものではあったが……少し安心して、Aはぎこちないながら笑みを作った。
「えっと、語部Aです」
「テメェの名前なんざ知るかボケ女」
「えぇ…」
(まさかの理不尽……！)
確かに、個性の影響でいつも大体眠いが。しかし理不尽である。
そんなAの気持ちなどどうでもいいとばかりに、彼、爆豪勝己はフンと鼻を鳴らした。
「いいか？ テメェが入試1位だとか関係ねぇ。俺はここで頂点に立つ。覚えとけ」
「はぁ……」
「ちっ、ボケが」
(理不尽もここまでくるとすごいな……)
「ちょ、ちょっとかっちゃん。初対面の女の子に失礼じゃないかなっ…？」
「ァア！？ クソナードは黙ってろ！」
「ひぃっ！」
自分から勝己に声をかけ、しかしながらひと睨みで竦んでしまった少年がしょぼんと項垂れている。緑のもさもさな髪。頬にはそばかす。大きい瞳……。
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SangriA(プロフ) - 鳩ぽっぽさん» はじめましてー。知ってますよ。今はたまにログインする程度ですが(´д⊂)キャラデザが好きです。 (2019年5月16日 22時) (
レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
鳩ぽっぽ - シノアリス知ってるんですか？！(落ち着け) (2019年5月16日 19時) (レス) id: b1d6b85d01 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - フユキさん» コメありがとうございます！シノアリスいいですよね(*°∀°)シノアリスは衣装がみんな可愛いので特に好きなグレーテルにしました(^-^) (2018年9月18日 15時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
フユキ(プロフ) - おっふシノアリス知ってる人だ。グレーテルソーサラー居ないけど可愛いですよね。 (2018年9月18日 11時) (レス) id: e79ac6a0b2 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - バエルさん» ご指摘ありがとうございます！わかってたんですがご都合主義でお隣にしました…。不自然ですみません。 (2018年9月17日 11時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SangriA | 作成日時：2018年9月5日 3時
