戦闘訓練06 ページ30
そんな話をしている内に、お茶子が核のある部屋へと辿り着いた。物陰から、そっと部屋を覗き込んでいる。相手は機動力に優れた天哉。勘づかれれば、彼を出し抜くのは至難の業だが。
「え、どした？」
何があったのか、お茶子が盛大に吹き出したのだ。もちろんそれに気づかない天哉では無い。これは、まずい状況だ。
お茶子は慌てて出久と連絡を取っている。そろそろ時間もなくなってきた。出久も、そろそろ勝己をどうにかしようと動くはずだが……
「向こうから来ちゃったよ……」
「ね、ねぇ、爆豪、なんかヤバくない？」
三奈が怯えたように言う。
これは、確かに。
「何か……するつもりだね」
目が異様にぎらついている。何かやろうとしていることは容易に見て取れた。
(嫌な予感がする……)
勝己が、手榴弾のようになった篭手を出久に向ける。そして、足をひいて、構えて……
「爆豪少年、ストップだ！」
オールマイトの焦ったような声。
「殺す気か！！」
「！？」
とんでもない言葉が聞こえた。しかし、オールマイトの制止にも勝己は応えない。凶暴な笑みを浮かべて、『それ』を引いた、次の瞬間。
━━━━━━ダアアアァァァア……ン………！
「う、わっ！」
激しい揺れに、Aの足がもつれ、ぐらりと体が傾いた。視界に入る天井。
(ころぶっ…)
「語部っ」
「へっ……？」
叩きつけられることもなく、ぽすんっ、と軽い音。
「大丈夫か」
「…………！」
(顔、ちかっ…………！？)
「だっ、だだ、だいじょうぶっ！」
(轟くんほんと、君って人はぁ……！)
目の前のオッドアイに、心臓がバクバクと鳴っている。
(だ、抱きとめられたっ……)
「あ、ありがとうっ……」
慌てて腕から抜け出す。それでも、しっかりとした腕の感触が確かに残っていて、どうにも恥ずかしい。しかし、当の本人はと言うと、
「おう」
(なんだよ平然として！)
「うぅ………あ！ そ、それよりいずっくんは！？」
転びそうになる直前、モニターに映ったのは爆炎。もし、あんなものが直撃したら……冗談ではなく死ぬかもしれない。
「授業だぞコレ……！」
切島の言葉は、クラス全員が思っているだろうそれだった。容赦とか、手加減とか、そういったものが全くない。あくまで「実戦形式」の訓練なのに、これではまるで、実戦そのものだ。
「あ、いずっくんっ……よかった……」
幸い、避けたのか、はたまた、流石にわざと外したのか、直撃は免れたようだった。
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SangriA(プロフ) - 鳩ぽっぽさん» はじめましてー。知ってますよ。今はたまにログインする程度ですが(´д⊂)キャラデザが好きです。 (2019年5月16日 22時) (
レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
鳩ぽっぽ - シノアリス知ってるんですか？！(落ち着け) (2019年5月16日 19時) (レス) id: b1d6b85d01 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - フユキさん» コメありがとうございます！シノアリスいいですよね(*°∀°)シノアリスは衣装がみんな可愛いので特に好きなグレーテルにしました(^-^) (2018年9月18日 15時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
フユキ(プロフ) - おっふシノアリス知ってる人だ。グレーテルソーサラー居ないけど可愛いですよね。 (2018年9月18日 11時) (レス) id: e79ac6a0b2 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - バエルさん» ご指摘ありがとうございます！わかってたんですがご都合主義でお隣にしました…。不自然ですみません。 (2018年9月17日 11時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SangriA | 作成日時：2018年9月5日 3時
