天然って怖い02 ページ22
「「「「「！？」」」」」
クラスがざわついた。
なぜって？
わたしたちが(手をつないで)きた！！
(…………ってそんな現実的逃避してる場合じゃないぃ……！)
とりあえず手を振りほどいた。寂しそうな顔をされた。
(ざ、罪悪感なんて感じてないぞ！)
「轟お前ー！ 入学2日目にしてそういことか！？ そういうことしちゃうのか！？」
小さな男子がぴょこぴょこしてる。
彼のこの一声で、教室が一気に色めきたった。
(くっそアイツもぎもぎフ○ーツみたいな頭しやがって)
「え！？ Aちゃんて轟と付き合ってんの！？」
(誰だこのチャラ男)
「ふぁああ……！ カップル……！」
「いずっくん違うて。ていうかなんで君が赤くなるの」
「Aさんと轟さんならお似合いですわ！」
「ヤオモモちゃんまで……」
「推薦合格者と入試1位かー。花があるな！」
(赤い人。君も誰)
「想う相手がいるのは素晴らしいが、まだ俺たちは学生。清いお付き合いをしてくれたまえ！」
「飯田くん何言っちゃってんの」
もうやだこの状況、と嘆いても無意味。思春期まっさかりの彼ら彼女らには、格好の話題、もとい獲物である。
(そしてなんで轟くんは平然としてんの……)
眉ひとつ動かさない彼は、鈍感なのかはたまた単にメンタルが強いのか。すでに席について落ち着いている。
「語部」
「なに、轟くん……」
(朝から疲れた……)
「昼も一緒に食うぞ」
「「「「「〜〜〜〜〜〜〜〜！！！」」」」」
一層ざわめいた教室に、Aは少し泣きたくなった。
結局、相澤が来るまで騒ぎは続いた。彼氏彼女じゃない。付き合っていないと必死に説明はしたものの、女の子たちはきらきらした目でAと焦凍に視線を送っている。もうすぐ穴があくんじゃないかと思う。
(恋人違うし、そもそもさぁ……)
隣をちらっとみる。イケメン。横顔まで端正だ。どの角度から見ても美少年だ。
(こんなイケメン、わたしなんかつり合わない……)
しかも、何気に優しい。気遣いできるイケメン。そんな彼と付き合っているなんてありえない。冷静に考えて、自分で悲しくなるくらいだ。おかげでマイクの授業も耳に入らない。
「エヴィバディハンズアップ！ 盛り上がれー！」
(やっぱ入るわ。うるさくて。内容普通だけど)
とりあえず、今は授業に集中しよう。
無理矢理自分に言い聞かせ、Aは「リピートアフタミー！」の掛け声に続くことにした。
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SangriA(プロフ) - 鳩ぽっぽさん» はじめましてー。知ってますよ。今はたまにログインする程度ですが(´д⊂)キャラデザが好きです。 (2019年5月16日 22時) (
レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
鳩ぽっぽ - シノアリス知ってるんですか？！(落ち着け) (2019年5月16日 19時) (レス) id: b1d6b85d01 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - フユキさん» コメありがとうございます！シノアリスいいですよね(*°∀°)シノアリスは衣装がみんな可愛いので特に好きなグレーテルにしました(^-^) (2018年9月18日 15時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
フユキ(プロフ) - おっふシノアリス知ってる人だ。グレーテルソーサラー居ないけど可愛いですよね。 (2018年9月18日 11時) (レス) id: e79ac6a0b2 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - バエルさん» ご指摘ありがとうございます！わかってたんですがご都合主義でお隣にしました…。不自然ですみません。 (2018年9月17日 11時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SangriA | 作成日時：2018年9月5日 3時
