隣の美少年01 ページ17
体力テストも終わり、ようやっとホームルーム。Aの体力はとっくに限界で、入学初日だというのに相澤の話もあまり入ってこない。時折、相澤がこちらを睨むので頑張って持ちこたえている。
「ぅぐう……」
しかし眠い。眠すぎる。
少々、いや大分調子に乗った結果だ。個性使用が楽しくて、ブレーキがきかなかった。しかも使ったのが神話級のヘラクレス。こうなることはわかっていたのだが、ついつい、というやつだ。
(あ、やば……)
視界がぼやける。意識が遠のく。
「……………………おい」
「…………うぬ……？」
なにか、聞こえたような。
「……おい、寝るな」
隣から聞こえるような。
「……おい」
「ん、む」
重い瞼を押し上げ、隣を見る。赤と白。とりあえず色情報だけ認識した。
(んー、紅白……)
寝ぼけた頭ではそんなしょうもないことしか浮かばなかった。このクラスは一人一人かなり特徴的だが、お隣さんも随分判別しやすい特徴を持っていた。そして、そう、整った顔がAを見ていて、彼女は思わず、もうほんと、思わず、
「……きれいな人だなぁ…」
「っ……！？」
寝ぼけ半分で思ったことそのまま口にした瞬間、ホームルームは終わった。お隣さんの少年は目を見開いてる。切れ長の目が、まるくなるくらいに。
(……あれ、わたし今、なんか恥ずかしいこと言ったかなぁ)
「じゃあね、Aちゃん」
「またね、語部さん」
「語部くん、また明日……本当に一人で大丈夫か？」
お茶子に出久、天哉が心配そうにAを見る。正直、今にも落ちそうだ。こんな状態で帰れるのだろうか。
「Aちゃん、やっぱり家まで一緒に行こうか？」
「だいじょぶだよぉ……いつものことだし、悪いしねぇ……」
口調もふにゃふにゃと間延びしているほどだが、残念ながら、帰り道が逆。具合が悪いならまだしも、眠いだけで送ってもらうのは流石に悪い。それに、調子に乗った自分の責任だとAはやんわり断った。
「わかったけど……家帰れたら、絶対連絡してね」
「ん、わかったぁ」
(お茶子ちゃんにお母さんみたいなこと言われた…)
そんなに危なっかしく見えるだろうか。
「ほんとにほんとに、気をつけてね！」
「わかったよぉ。じゃあねぇ」
早く帰って寝ようと、重たい体を引きずって歩く。しかし歩くのさえだるい。これは家までかなり長そうだ。日が暮れるまでに帰れれば良いのだが。
(お茶子ちゃんに連絡、忘れないようにしないとな)
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SangriA(プロフ) - 鳩ぽっぽさん» はじめましてー。知ってますよ。今はたまにログインする程度ですが(´д⊂)キャラデザが好きです。 (2019年5月16日 22時) (
レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
鳩ぽっぽ - シノアリス知ってるんですか？！(落ち着け) (2019年5月16日 19時) (レス) id: b1d6b85d01 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - フユキさん» コメありがとうございます！シノアリスいいですよね(*°∀°)シノアリスは衣装がみんな可愛いので特に好きなグレーテルにしました(^-^) (2018年9月18日 15時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
フユキ(プロフ) - おっふシノアリス知ってる人だ。グレーテルソーサラー居ないけど可愛いですよね。 (2018年9月18日 11時) (レス) id: e79ac6a0b2 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - バエルさん» ご指摘ありがとうございます！わかってたんですがご都合主義でお隣にしました…。不自然ですみません。 (2018年9月17日 11時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SangriA | 作成日時：2018年9月5日 3時
