楽しいね01 ページ37
「マジかよ……！ 轟と語部のタイマンじゃねーか！」
「Aちゃん、なんだか嬉しそうだわ」
モニター越しのAは笑っているように見える。有利な状況から一転、一気に追い詰められたというのに。
「語部くんはこの状況で何を考えているんだ？」
「んー、多分、轟と戦えるのが嬉しいんじゃないかな、つむぎっち」
「どマ○じゃねえかゴフッ！」
あらぬ方向に考える峰田の横っ面に、ムチのようにしなる舌。
「峰田ちゃん、Aちゃんは対等に戦えるから嬉しいのよ」
全員の視線がモニターに注がれる中、焦凍はまっすぐ、Aの元へ向かっていた。
(来る……！)
胸が高鳴る。今か今かと心が騒ぐ。
なぜかAにはわかっていた。自分の個性を思い切りぶつけても大丈夫な相手だと、確信めいたものがあった。
(早く……！)
「！」
徐々に聞こえてくる足音。その足音は、確実にこちらに近づいている。核の場所など、とっくにばれていたのだろう。その足音が大きくなるのに合わせて、鼓動も大きくなっていく。
「っ……あははっ」
そして現れたその人に、思わず、笑い声がもれた。
「来てくれた……！」
ずっと、走ってきてくれた。こっちに真っ直ぐ来てくれた。
「待たせた」
(そんなことないって、言うべきかな)
でも、
「うん。すっごく、待ってた」
本当に、本当に待っていた。だから今、すごく嬉しい。
「じゃあ……早速始めよう！」
(語部少女……やはり本質は好戦的！)
いや、そうでなければ、入試であんな点数を叩き出せるわけがなかった。仮想敵の装甲をものともしない、正に瞬殺。
(間違いない。彼女は……)
戦闘を、楽しんでいる節がある。
「ね、ねぇ、Aちゃん、なんかさ」
「ええ、お茶子ちゃん。Aちゃん、ちょっと……」
「わ、私もきっと、皆さんと同じ考えだと思いますの……」
彼女らは、怯えているわけではない。あえて言うなら………あてられている。
「……………エ○いな」
「み、峰田くん！ 授業中だぞ！」
「でも、うん……」
「確かに……」
興奮からか、紅潮した頬に潤んだ目。恍惚に笑む口元。モニター越しでもわかる、熱い吐息。
(((((クッソエ○い)))))
なにか、見てはいけないものを見ているような気がした。
(ンンンン！ 語部少女、ちょーっと刺激が強くて先生気まずいぞ！)
そしてそれをモニターで映してしまっているオールマイトは、なぜか背徳感を感じていた。
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SangriA(プロフ) - 鳩ぽっぽさん» はじめましてー。知ってますよ。今はたまにログインする程度ですが(´д⊂)キャラデザが好きです。 (2019年5月16日 22時) (
レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
鳩ぽっぽ - シノアリス知ってるんですか？！(落ち着け) (2019年5月16日 19時) (レス) id: b1d6b85d01 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - フユキさん» コメありがとうございます！シノアリスいいですよね(*°∀°)シノアリスは衣装がみんな可愛いので特に好きなグレーテルにしました(^-^) (2018年9月18日 15時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
フユキ(プロフ) - おっふシノアリス知ってる人だ。グレーテルソーサラー居ないけど可愛いですよね。 (2018年9月18日 11時) (レス) id: e79ac6a0b2 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - バエルさん» ご指摘ありがとうございます！わかってたんですがご都合主義でお隣にしました…。不自然ですみません。 (2018年9月17日 11時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SangriA | 作成日時：2018年9月5日 3時
