妖精の姫は暗殺を始めました Part2

鷹岡の時間６ ページ40

カルマside

業「はい、これで冷やして」

『ありがと、カルマ』

業「どーいたしまして」

ユリカを見ていると

冷やすとき、かなり痛そうにしてた

本当に無茶したなぁ………

アザとか……残らないといいけど……

てゆーか、ユリカにこんな怪我を負わせた

鷹岡……だっけ？

マジで１発殴っておきたい……

ユリカに怒られるからやめとくけど

業「で……ユリカ、何があったの？」

オレは一番気になっていることを

ユリカに聞いた

『Ｅ組の時間割が変更になったの……

　１０時間目、夜の９時まで訓練』

業「は？ありえないでしょ？」

『でしょ？

　それで、反発した前原君を鷹岡先生が

　蹴ろうとしたんだけど、

　私がとっさに前に出ちゃって……』

ユリカは仲間思いなところがあるから

庇ってしまったんだろう

だから…………

業「前原を庇ってくらったって訳……

　 それだけ？」

『その後……神崎さんが標的になっちゃって…

　助けられはしたんだけど

　蹴られたところが痛んじゃって…………

　その隙をつかれてもう１発

　その後″サイテー″って呟いたら

　聞こえてたみたいでもう１発』

業「……計３発も殴られたって訳……」

本当、無茶しすぎ

オレ的にはもっと自分を大事にしてほしい

『あはは……』

業「笑いごとじゃないよ、

　 キズがのこったらどうするの？」

『ごめんなさい……』

珍しくしおらしいユリカを

可愛いと思ってしまったのは内緒

業「無茶しないでね、

　 まぁ、ある程度はオレが守るけど」

『ありがと、カルマ』

その後、鷹岡って奴は

渚君の暗殺に負けて………

理事長に解雇通知を出されて…………

この学校にいることができなくなったらしい

まぁ、ユリカを傷つけた奴がいなくなって

清々するけどね

それにしても………渚君の暗殺は凄かったらしい

もしかしたら………渚君には才能があるのかも

暗殺の才能が………。

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