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Fairy+6 ページ6

智「君は誰とでも話すから、怖いんだよ。」


.

刺繍を机に置いて。

今度は指を弄り始める。


.

智「この間は、狼とだって話していたみたいじゃないか。」

A「あら、お兄様。狼だって悪い子ばかりじゃないのよ?
少なくともこの間のジャックは、とってもいい子だったのに。」


.

狼と話している私を見つけた爺やが。

城の防御隊をよんで。

狼を、追い払った。


.

智「ま、それが君の良い所なんだけどね。」


.

そう言って、私の頭を撫でる。


.

最初から怒る気は

サラサラなかったらしい。


.


智「でも、じいやを困らせちゃダメだぞ?」

A「はぁい…」


.

渋々返事をすると。

また優しく笑ったお兄様が。


.

窓の外から、辺りを見回す。


.

智「狼…か、」


.

ボソッと、呟いた。

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作者名:夢乃 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/houseki/  
作成日時:2012年4月27日 19時

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