Fairy+26 ページ26
「こんなところに、いた…」
.
その声に、顔をあげると。
ニッコリ笑う、あなたの姿。
.
目を見開いて。
やっと会えたと…
涙がこぼれた。
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翔「なんで泣くの…(笑)」
.
そう言って、
私の涙を拭ってくれて。
.
手を、差し出される。
.
翔「踊っていただけませんか?…お姫様」
.
その手に、
自分の手を重ねて。
.
フロアまで、
連れて行ってもらう。
.
彼との距離が、
グッ…と近くなって。
.
ドキドキと…
心臓が、音を立てた。
翔「ずっと…探してたんだ、」
.
ステップを踏みながら、
彼が話しかけてくれる。
.
翔「森に、来なくなったから。」
A「お父様が…」
翔「知ってるよ。君の友達たちに聞いた、」
.
腰にまわす手に、
力が入って。
.
私も、腰に置いた手に
力を込めた。
.
.
翔「どの舞踏会に行っても。
君は…いなくて。もう…会えないと思ってた。」
.
でも…
と、彼が続ける。
.
翔「今日、会えた…
こうやって。君が…僕の目の前にいる。」
.
その言葉に、頷くと。
.
翔「好きだよ…」
.
耳元で、そう…囁かれた。
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作者名:夢乃 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/houseki/
作成日時:2012年4月27日 19時