【番外編】犬も食わないなんとやら02 ページ34
「はー…それで、Aちゃんを怒らせちゃったと」
「それは、えーと…」
「謝るしかないな！」
「俺も、謝りてえんだが…ずっとあの調子で…」
謝る機会すら与えて貰えないときた。
「Aが足りない…」
(((うわぁ)))
A不足でぐったりしている焦凍は目も当てられない。話を聞いている3人以外も、まさかあの2人が、と内心ざわついていた。
「とにかく、話せる環境にならねばどうすることもできないな」
「うん。でもあれだけ怒ってるとこ見ると、なかなか難しいかも…」
「私、Aちゃんと話してくるよ！」
お茶子が勢いよく手を挙げる。その姿に、男性陣はそれがいいと頷いた。
「それは妙案だ麗日くん！ 同じ女性同士なら警戒も解けるかもしれない！」
「確かに！ 麗日さんの話なら、語部さんも聞いてくれるかも！」
「麗日…ありがとな」
「任せろ！」
ぐっとサムズアップして、お茶子はたったかたー、とAの元にかけていく。そして、ものの数秒後、
「……面目ない」
「「はや！！」」
出久と天哉が思わず突っ込む。お茶子は罰が悪そうに頭をかいた。
「ごめん轟くん…Aちゃん、轟くんの名前出した途端目付きヤバくて…」
無理やった…と方を落とすお茶子の顔色は、いささか悪い。そこまでだったのか…と、出久と天哉は唾を飲み込む。
「轟くん…ガンバ…！」
その言葉は、暗に「もう自分には無理」と告げていた。
その後も、幾度も幾度もトライするが不発。
教室移動も、昼休みも、そして下校時も。
スルーに次ぐスルーで、最早焦凍の精神はギリギリまで追い詰められていた。
「おいおい轟…お前、色々見せられねえ顔してるぞ」
「Aが足りねえ…」
「めちゃめちゃ避けられてたもんな…」
凹む焦凍があまりに気の毒になり、切島はどうしたものかと首を捻る。普段色恋なぞわからない彼だが、いつもあんなに仲良しな2人がこの有り様では心配にもなるというもの。なんとかしてやりたいとは思うのだが。
(語部があんな感じじゃな…)
焦凍は幾度も謝ろうとしているが、Aが頑としてそれを拒んでいるのだ。何があったかは知らないが、これではあまりに焦凍が気の毒だと切島は思う。
(こういうのってあんま、外から口出すもんじゃねえんだろうけど…)
謝ろうとしている相手にその機械すら与えないのは、正しくないと思うのだ。許す許さない以前に、話を聞く姿勢はあって然るべきのはずだ。
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ゆーゆー - はじめまして！！ゆーゆーと申します！リクエスト(妹からの)で、休日に2人でくすぐり我慢対決とかしてほしい(らしい)です！ (2022年3月26日 6時) (
レス) @page1 id: e2fc0ce383 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - 初めましてお疲れ様です。見つけてから何度も読み返しております。素敵な作品ありがとうございます。ifも好きすぎて最低3回以上読み返してます。応援しております！未来編素敵すぎて悶えてます。また更新したら読みたいです！ご自分のペースで頑張ってください (2019年9月17日 22時) (レス) id: e8adf9ce5f (このIDを非表示/違反報告)
まなまな - リクエストに応えていただきありがとうございました！これからも応援してます＾＾SangriAさんのペースでファイトです！ (2019年9月9日 19時) (レス) id: 2f1a76a566 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - 火凛さん» コメントありがとうございます。子どもを増やすかどうか…今後考えたいですね。これからもよろしくお願いします！ (2019年9月6日 22時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - 咲凪さん» 読んでいた抱きありがとうございます！いつか書けたらと思ってます。そのときはまたよろしくお願いします！ (2019年9月6日 22時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SangriA | 作成日時：2019年6月23日 23時
