【未来編】どっちが強い？03 ページ4
「クソ親父！ Aに怪我させんじゃねぇぞ！」
「焦凍！ これ試合！ ステイ！！」
(((((ステイ…！)))))
「それに、手加減なんかいらない…！」
「よくぞ言った！ それでこそ我が娘ェ！！」
「くっ…！」
(炎の勢いが増してる…！？)
「燦凍ォオ！ どうだおじいちゃんの力はァアア！」
(あ、そういうことか)
親バカならぬじじバカである。
「───────お母さん！」
「！」
「頑張れ！ 負けるな！」
「……ふふ」
思わず、笑みがこぼれる。
「何…？」
びしゃあっ、と。水が勢いをなくし、地に落ちて飛沫をあげた。
「なんだ。力尽きたか？」
「まさか。──────『トリトン』！！」
「…？ また水か。芸がない」
「それはどうでしょうね…！」
「！？」
────────ブォォオオオオ！！！
「な、何この音…！」
冬美が思わず耳を覆う。その音は、まるで地鳴りのように空気をビリビリと震わせた。
「『トリトン』は、法螺貝の音で波を操る」
むくりと再び水が鎌首をもたげた。
「水は無駄だと…！」
「炎を消す方法は、水だけじゃありませんよ」
「！ まさか、この音の…！」
「そう。───────振動です」
水と音の同時攻撃。水で僅か炎の勢いが弱ったところを、音の振動がさらに急襲。
「『水母娘娘』は水をつくるため。それですめば儲けものでしたが…流石にそれはなかったですね。でも」
炎がふっと掻き消える。その隙を、Aが見逃すはずがない。
「これで…終わりです！！」
『ヘラクレス』で加速したAは一気に距離をつめ、そして、
「ガハァッ…！！」
それはそれは見事なアッパーだったと、轟家と出久は後に語るのだった。
「「スッキリした」」
「焦凍と夏雄義兄さんはちょっと自重しましょう？」
誰よりも満足気に笑う男兄弟に、Aは苦笑いする。
「やっぱりお母さん強いんだね！」
「ふふ。燦凍が応援してくれたからねー」
「じゃあこれからもいっぱいいっぱい応援するね！」
「ありがとう！」
「えんじーちゃん！」
「！」
「えんじーちゃんもすごかった！ かっこよかった！」
「…！」
「僕、みんなにえんじーちゃんのこと自慢するんだ！」
「っ……燦凍ォォオオオオ！！！」
滝の涙を流しながら天を仰ぐエンデヴァー。
その声は、街中に響いたとか、響かなかったとか。
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戦闘場所は多分あれです。
仮免取得の会場みたいなとこです。多分。
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ゆーゆー - はじめまして！！ゆーゆーと申します！リクエスト(妹からの)で、休日に2人でくすぐり我慢対決とかしてほしい(らしい)です！ (2022年3月26日 6時) (
レス) @page1 id: e2fc0ce383 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - 初めましてお疲れ様です。見つけてから何度も読み返しております。素敵な作品ありがとうございます。ifも好きすぎて最低3回以上読み返してます。応援しております！未来編素敵すぎて悶えてます。また更新したら読みたいです！ご自分のペースで頑張ってください (2019年9月17日 22時) (レス) id: e8adf9ce5f (このIDを非表示/違反報告)
まなまな - リクエストに応えていただきありがとうございました！これからも応援してます＾＾SangriAさんのペースでファイトです！ (2019年9月9日 19時) (レス) id: 2f1a76a566 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - 火凛さん» コメントありがとうございます。子どもを増やすかどうか…今後考えたいですね。これからもよろしくお願いします！ (2019年9月6日 22時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - 咲凪さん» 読んでいた抱きありがとうございます！いつか書けたらと思ってます。そのときはまたよろしくお願いします！ (2019年9月6日 22時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SangriA | 作成日時：2019年6月23日 23時
