来賓02 ページ24
「へっちょい！」
寮のロビーに響くくしゃみは常闇のもの。彼いわく、「我が粘膜が仕事をした」らしい。
「噂されてんじゃね！？ ファン出来たんじゃね！？ ヤオヨロズー！ みたいな」
笑う上鳴に、百は顔を赤くしている。
「茶化さないでくださいまし。有難いことです！」
「でもバンド凄かったよ！ ヤオモモちゃんCMも可愛かったし！」
「Aさんまで…か、可愛いなんてそんな……」
「あれ！？ 俺と反応違くね！？」
「八百万、Aは俺ンだからな」
「轟、お前は色々違くね？」
「轟さん、私いつもAさんとお風呂をご一緒してますのよ」
「俺はこいつの部屋に週5で泊まりに行ってる」
「え、なんで張り合ってんの？ 俺が違うの？ てか週5てほぼ毎日じゃね？」
「いや焦凍、大体週3でしょ」
「それでも十分じゃね！？」
俺が変なのか…？ と頭を抱える上鳴の肩に手を置き、切島と瀬呂が首を横に振る。そんなこんなでなんだかもう、よくわからなくなった頃。
━━━━━━━━━━━ガチャッ
「来たぞ皆！ お出迎えだ！！」
天哉の声にドアの方を見やる。そこにいたのは。
「煌めく眼でロックオン！」
「猫の手、手助けやって来る！」
「どこからともなくやってくる」
「キュートにキャットにスティンガー！」
「「「「ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ！！」」」」
私服でもしっかりと口上を決めたプッシーキャッツ。その姿に、A組は目を輝かせた。
「お久しぶりです！」
「元気そうねキティたち！」
「皆さんも！！」
元気そうなその姿に、Aはほっとする。林間合宿での事件。ピクシーボブは頭を強打され重症。ラグドールに至ってはオール・フォー・ワンに個性を奪われたと聞いていたし、プッシーキャッツ自体も活動を休止していた。
「あん時ゃ守り切ってやれずすまなんだ」
虎が頭を撫でてくる。Aはとんでもないと首を振った。
「わたしこそ皆さんに心配かけて…」
「ほじくり返すんじゃねぇ」
「爆豪くん！」
「いや、元気そうで安心した」
虎は見た目ごついが、純粋にいい人だとAは思う。
そして、プッシーキャッツといえばもう一人。
「洸太くん！！ 久しぶり！！」
出久が嬉しそうに声をかけた少年、洸太もそこにいた。
(最初と全然雰囲気違うな)
手紙ありがとう！ と笑う出久に、洸太は照れくさそうに目をそらす。出久の急所を殴り、ヒーローになりたい奴とつるむ気はないと言い捨てた、あの刺々しい面影はない。
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SangriA(プロフ) - 轟沙季さん» コメントありがとうございます！すごく嬉しいです(>ω<)更新がんばりますのでこれからもよろしくお願いします！ (2019年3月25日 23時) (
レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
轟沙季 - この作品は素晴らしいです！続きも読みたいです！図々しいですが更新よろしくお願いします！ (2019年3月25日 13時) (レス) id: 558a8f9c64 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - アトさん» コメありがとうございます！いつの間にかこんなに長く…でも楽しみにしてもらえてるのすごく嬉しいです。これからもがんばります！ (2019年2月25日 21時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - りんさん» コメありがとうございます！いつも読んでもらえて嬉しいです。これからもよろしくお願いします！ (2019年2月25日 21時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
アト(プロフ) - こんなに続いてる神作初めて見ました…！！フェアリーテール楽しみにしてます！！！！ (2019年2月24日 23時) (レス) id: 405929ea37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SangriA | 作成日時：2019年1月26日 20時
