マセガキ01 ページ25
子供たちに瞬く間に囲まれ、焦凍たちは思わず無言。仕方ないだろう。死闘だのなんだの脅されて、出てきたのが小学生。しかもおそらく低学年。これにどう反応すべきなのだろうか。
「市立間瀬垣小学校の皆さんだ」
(いや、死闘どこいった)
Aもこの状況には戸惑うばかりである。
「ほぎゃあああああ！！」
「泣いてんじゃね━━━━━！！」
いきなり子どもを泣かせてしまったらしい。慰めるでもなく怒鳴る勝己はらしいと言えばらしいが、傍から見るとだいぶ大人気ない。
「いるんですよねェ…そうやって頭ごなしに怒鳴ってれば思い通りになると思ってる大人…」
とん、と自分の胸をさす、1人の男の子。
「ま、響きませんよね」
(子どもにド正論言われてる…！)
なんだろう。勝己と子どもたちは、平行線を辿りそうな気がしてならない。
「ねーこれ何これ何これ何！？」
(お)
焦凍はといえば、子どもたちにぐるりと囲まれている。コスチュームに興味を持ってくれたらしい。ベルトについた小瓶を手に、男の子達がはしゃいでいる。
(これは会話の糸口に…)
「チ〇コ！？」
「ぶふぁっ！？」
思わず吹き出してしまい、慌てて口を押さえる。幸い誰にも気づかれなかったらしい。しかし流石小学男子。思わぬ所で下ネタをぶち込んでくる。
「これはチ〇コじゃねェ。救護が間に合わねェ時の応急処置…」
「「「つまんね」」」
マジレスも子どもたちにはもちろん受けず。果てはヒーロー『ゴチ〇コ』とか言われ始める始末である。
(ていうか焦凍の口からチ〇コってワードが出てきた事のが衝撃…！)
聞いてるこっちがなぜだか恥ずかしい。
(それにしても、かなりの混戦具合…)
苦戦しているのはイナサやケミィもだ。やんちゃ盛り、生意気盛りの子どもたちに翻弄されたこの状況で、「クラスの心を掌握」とかいうふわっとした課題を課されている。不安だ。かなり不安だ。
(やりたい放題やられてるし…)
コスチュームの篭手を奪われ、それをサッカーボールの如く蹴り飛ばされている勝己が怒鳴り散らしながら子どもたちを追いかける。「そんな簡単にとられていいのかそれ」と問いかける焦凍に勝己は、
「危ねーから外して置いといたんじゃクソが！！」
(真面目かっ！！)
危ないからとか、怒鳴りながらもちゃんと説明してくれるところとか、案外マメである。
(でもこれ、完全に子どもたちのペースだな…)
主導権をあちらにとられるのは、あまりよろしくない。
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SangriA(プロフ) - イズモさん» コメントありがとうございます！轟氏は可愛いとかっこいいが同居してる最強キャラだと思います笑 これからもよろしくお願いします！ (2019年1月5日 10時) (
レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
イズモ - とっても面白かったです！焦凍が可愛い…… (2019年1月4日 19時) (レス) id: 0e0abeeec8 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - T.a!さん» こちらこそありがとうございます！これからも楽しんでいただけたら嬉しいです！ (2018年12月26日 17時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
T.a! - 紹介見ました！ありがとございます！ (2018年12月25日 8時) (レス) id: db0d32bae9 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - T.a!さん» どうもですー。紹介項目追加したので見てくれたら嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2018年12月24日 23時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SangriA | 作成日時：2018年12月2日 1時
