ギャルと嵐と爆破と半分02 ページ23
「うう、まだ顔がにやける……」
緩みまくる頬をおさえながら呟く。
あの後、更衣室に入る前に皆の目をぬすんで焦凍とわかれ、会場へ。見れば、オールマイトたちもいる。生徒達の目を集めるだろうから、そちらには行かない方がいいだろう。
「焦凍は…あっ」
いた。勝己たちとちょうど入ってきたところだ。
「流石に気づかないよね……ん…？」
キョロキョロと辺りを見回す焦凍。そして不意に、目が合った。
(マジか)
焦凍がふっと笑う。見つけてもらえたことが嬉しくて、Aも笑って手を振った。
(発目さんもビックリだな…)
個性が『ズーム』なわけでもないのに。視力いくつだ。
「焦凍ォオオオ！！」
「！！！」
ビリビリと会場に響く声。誰の、なんて、見るまでもない。
「お前はこんなところで躓くような人間じゃない！ 格の違いを見せつけるのだァア！！」
(地獄…！！)
自分が焦凍の立場だったら…と考えてぞわっとする。嫌だ。絶対に嫌だ。
目立ちまくるエンデヴァーに、生徒達もざわつき始める。しかしどの生徒も、好意的な視線ではなく、どこか一歩引くような様子だ。「コエー…」という言葉も聞こえてくる。
対して、その隣の人物を見つけたときは。
「え…っ、えー！！」
「オールマイトだ！！」
「なんでいるのォ！？」
「すげえー！」
(うわ…)
この反応の違い。人気というべきか。人望というべきか。その差が浮き彫りになったようで、なかなか、見ていてつらい。
「焦凍……」
彼はどう思っているのだろう。不機嫌そうに眉を顰めている。
そうこうしている内に、講習は進む。先程の女子生徒、ケミィの紹介から始まった。彼女は特例参加らしい。
「特例受け直しオケオケとか超懐でまじ足向寝ゲンキン。よろぴー」
(何語だ)
流石にギャル語まではわからないAである。しかし明るく笑う彼女は、かなりの美人だ。さらさらの髪に大きな目。ぽってりと柔らかそうな唇。コスチュームは身体のラインがはっきり出ていて、胸の膨らみや腰の括れがどこかなまめかしい。言動はよくわからないが、間違いなく美女だ。そんな美女に言い寄られて靡かなかった焦凍を思い出し、またにやける。
━━━━━が、不意に。
びりりと、空気が張り詰めた。
「今日も懲りずに揃ったか。あの温い試験にすら振るい落とされた落伍者共め」
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SangriA(プロフ) - イズモさん» コメントありがとうございます！轟氏は可愛いとかっこいいが同居してる最強キャラだと思います笑 これからもよろしくお願いします！ (2019年1月5日 10時) (
レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
イズモ - とっても面白かったです！焦凍が可愛い…… (2019年1月4日 19時) (レス) id: 0e0abeeec8 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - T.a!さん» こちらこそありがとうございます！これからも楽しんでいただけたら嬉しいです！ (2018年12月26日 17時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
T.a! - 紹介見ました！ありがとございます！ (2018年12月25日 8時) (レス) id: db0d32bae9 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - T.a!さん» どうもですー。紹介項目追加したので見てくれたら嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2018年12月24日 23時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SangriA | 作成日時：2018年12月2日 1時
