Forever Kiss 4 *

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『 もしかしたら、あることないこと言われて焦ったり、傷付いたりすることもあるかもしれないけど…健人くんぐらい頑張ってる人のこと、誰が否定できるの、って思うよ 』






そんな人たち気にしなくていいくらい、健人くんは素敵だよ。


そう言うと、健人くんの目はフッと穏やかになって。さっきまでの、思い詰めた雰囲気はどこかへ消えたように見えた。






『 …ごめんね、出過ぎたこと言った気がする。でも、全部本心だかー… 』





まだ言い終えないうちに、何かに強く腕を引かれる感覚がして。

転ぶ、と思ったら、ぎゅっと何かに包まれる。

一瞬理解が遅れたけど、徐々に頭がクリアになっていった私は、健人くんに抱きしめられてるということに気が付いた。







『 健人く… 』


健人「 …全然。疑ってないし。嬉しかった 」


『 そっ…か、 』


健人「 ありがとう。俺の…味方になってくれて 」






なんて、ちょっと自惚れすぎかな、と笑う健人くん。

そんな彼を見て…健人くんは、今まで一人で戦ってきたんだね。不思議とそんな気がした。




味方が誰もいないなんて、嘘だけど。

家族、メンバー、ファンの人たち。見渡せばほんとは、たくさんの味方がいたはずなんだけど。

苦しいときほど、そこに頼れなかったりする。








『 いつだって味方に。私なんかでよければ 』


健人「 …ありがと、 」






そう呟き、回した腕の力を強めた健人くんは、少し震えていて。

キラキラ王子様の健人くん、というより、置いていかれて迷子になった子供のようで。

なんだか放っておけなくて、ぎゅっと抱きしめ返した。






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