Forever Kiss 4 *

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健人「 はー、外気持ちい〜 」






バルコニーに出ると、潮の香りが混ざった風を感じた。

お酒で火照った頬にひんやりと寄り添って、とても気持ちがいい。





『 健人くん、お疲れ様 』


健人「 Aちゃんこそ 」


『 私は、ほぼ見てただけだし… 』


健人「 そんな言い方しないのっ(笑)…風磨から聞いたよ。プレゼン成功させたご褒美旅行なんでしょ？ 」







風磨、というワードを聞いて少しドキッとする。

あの人、私のこと一応覚えてたのね、と心の中で悪態をついてみたり。







『 そうそう。まあ…結局お仕事で来ることになっちゃったんだけどね 』






バルコニーの手すりに掴まって、ハワイの夕日を眺めていると

健人くんも隣に並んだ。

手すりに背中を預けて、なんだか考えている様子だ。






『 …健人くん、大丈夫？ 』


健人「 え…何が？ 」


『 なんか…いつもの明るい健人くんじゃないみたいに見える 』





なんとなく、だよ。気のせいかな？





健人「 Aちゃんには誤魔化せないかー(笑)色々ね、あるよ。俺にだって 」


『 色々…？ 』


健人「 いわゆる…焦り、みたいなやつかな。ライバルと比べて、俺は先に行けてるのかって 」





健人くんはいつも自信に満ち溢れてて、キラキラしてる人だって思ってたけど、そんなわけないんだよね、きっと。


アイドル業界で生き抜くためにつけた術…それが今の彼のキャラクターなのかな、なんて思ったり。





健人「 …ごめん(笑)何言ってんだろ、俺 」


『 …今から言うことは、あくまで私の考えだから…さらーっと流してほしいんだけど 』









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