Forever Kiss 2 *

39 ページ9

.





.









二人でビールを飲みながら、ぼーっとテレビを見ていた。

なんだか最近、頻繁にこんな生活をしているような気がする。




なんでかな、

風磨といると、懐かしい気持ちになって

とりあえず落ち着くんだよね。









『 最近マスターのとこ行ってる？ 』


風磨「 行けるわけねー、週に数回はこうやってお前と宅飲みしてんだからさぁ 」


『 まあ…それもそうか。寂しがってるかな、マスター 』


風磨「 ま、俺ら以外にも客はいっぱいいんだから 」


『 そりゃそうだけど！ 』








もうほとんど入っていない缶をゆらゆら揺らして

ふわふわした感覚の中、私は呟く。







『 なんかさぁ…一度繋がった縁なんて、ほんとにすぐ切れちゃうんだなって最近思うっていうか 』






それは、マスターだけじゃなくて。

小学校から大学までの友人とか

小さい頃、可愛がってくれた近所のおじさんとか。





お互いに会おうと思えば会えるかもしれないけど

会いたいな、何してるかなって考えるのと

よし会おう！って行動するのは全然違う。







『 大人になればなるほど、そう感じるんだよね 』


風磨「 んなの、みんなそうじゃねえの？自分の親見ても思うけども 」








昔から、友達は多い方ではなかった。

けど就職してから、さらに減った気がするなぁ。

弱音を吐ける友達とか、恋人とか。

欲しいなと思ったことはないわけでもなくて。







.

40→←38

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す