Forever Kiss 2 *

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『 私は…風磨といると、すごく楽しいんだ。初対面のときは変な人だと思ったけど、とにかくすごく楽しいの 』






あー、変な人って言葉がなけりゃーなぁ、と目を細める。

そうそう、そういう風磨のツッコミもなんだかんだ心地よくて。



意地悪ばかり言ってくると思ったら、
急に優しくしてきたり。

いつも、私が欲しい以上の言葉をくれるんだよね。




『 そうやって、いっぱい楽しさとか優しさをくれたのに。私は自分が傷付くのが怖くて。疑って、自分にダメージの少ない方を選ぼうとしてたっていうか 』


風磨「 A… 」


『 …そもそも、あの記事で私が傷付くってのもおかしいよね。こんなに頻繁に会う男友達初めてだから、ちょっと寂しいのかも…ほら、可愛がってたペットが他の誰かに懐くと寂しいじゃん？？あはは 』


風磨「 お前…もっとマシな例えなかったわけ？ 」


『 ごめんこれしか思い浮かばなくて… 』





また風磨お得意の茶化しだろうと思っていたのに、ようやく気持ちを緩めて見つめた先にあった瞳は、

優しく揺れていた。


いつもみたいに、イタズラが成功したような、ムカつくくらい得意気な顔じゃない。





優しくて、だからこそ本当は繊細な風磨の瞳。

泣いてるわけではないのに、なぜかこの人は泣きたがっている。そう見えて。

なんとなくまた、近づけた気がしてしまうんだ。近づくことを…許されたように感じてしまうんだ。






たまには、甘えたかったのかもって。

風磨の弱音なんて…思えば一回も聞いたことなんてなくて。

いつも飄々としてる風磨だから、不安とか悩みなんて勝手にないと思い込んでた。

振り返ってみれば、私ばかり甘えさせてもらっていた。







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