Forever Kiss 2 *

59 ページ29

.




.









『 …後悔なんてしないよ私 』


風磨「 … 」


『 今日は私が風磨を甘やかすって決めたもん 』





少し身体を離して、風磨と目を合わせた。





『 いつも…甘えちゃってごめん。ありがとう 』


風磨「 …お前さ 」


『 ん？ 』


風磨「 ほんっと俺のこと大好きだな(笑) 」


『 …はぁ？ 』





思わずポカンとする。

私が散々励ましてやったのに、その開き直り具合はなんなんだ…？？

え、今本当に目の前のこの男から発された言葉だよね？？





『 … 』


風磨「 …あれ、怒っちゃった？(笑) 」


『 …いの、 』


風磨「 ん？ 」


『 大好きで何が悪いの？弱ってるときに散々優しくて…無理やり距離つめてきたのは風磨なんだから！優しくされたら誰だって懐くでしょ…！？ 』






言い終わってはっとするけど、正直もう遅い。

あー！もうこうなったらやけくそだ！！開き直るんだ私！

わっと自分の顔が赤くなっていくのが分かった。



風磨はなぜか口に手をあてて、ずっと黙っている。

何か言ってよ、と風磨を小突いたけど反応がない。





『 …もしかして、風磨照れてる？ 』


風磨「 …照れてねーよ！しかも懐くって何？アナタはわんこですか？わんって言ってみ？(笑) 」


『 わん！…じゃなくて、、！風磨照れてるよね…！？ 』


風磨「 だからちげーわ！(笑)Aの方が顔赤いじゃん！ 」


『 風磨だって！ほんのり耳赤いよ？ 』


風磨「 うるせーよ…(笑)少し黙れないわけ？ 」


『 黙れません、だって面白いも… 』






その時、ふいに喋れなくなって。

風磨が片手で、私の頬を掴んでいたのだ。






.

60(Fuma)→←58

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す