留学？ 聞いてないっ!!

何もかも勝手 ページ48

食堂から帰ってきた。


電話：着信履歴が一件あります。



なんだ？
私に電話してくる人なんて、そんなにいないはずなのに。


ゆりあ(あんたの、お母さんじゃない？)


お母さんならあり得る!!


らな(ちょっと、かけ直してみる。)



Prrrrr Prrrrr



らな(あっ、お母さん？どうしたの？)


母(ごめんね、)


母(らなの留学期間、あと半年になっちゃった。)




え？留学期間が半年？

一年じゃないの？


やっと、韓国に慣れてきて、韓国語もまぁまぁで、私の努力はなんだったの？



らな(なんで？なんで何もかも勝手に決めちゃうの？)


母(ごめん、私とお父さんで話したんだけど、一年は長いかなって。)



なに？長い？

そんなの余計なお世話なのに。



らな(なんで!? なんでよ！私の気持ちを聞きもしないで!! )


母(でも、もう決まっちゃったのよ。)




ほんとにありえない。


らな(ごめん、分かった。今日は、切るね)









何で、分かったって言ってしまったのだろう。









その日は誰にも気付かれないように、泣いた。

言えない→←僕(俺)達だって！

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