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双子喧嘩 ページ33

-YS-


『しつこ…』

JH「日本語で言えば理解出来ないと思ってんの?」

「そうでしたねー」



それは宝石箱が終わってすぐの練習時間だった

ジフンとAが喧嘩を始めてしまった

最初は些細なことだったと思う
それこそ喧嘩が多い俺達だからこそ、気付かないだけだったんだろうけども、どのタイミングからか無視出来ない程になっていた

俺は付き合いが長い訳じゃない
ただ2人が心から信頼し合ってるのは分かっているし、ジフンとAには、何とも形容し難い雰囲気がある

だからこそ、この2人のぶつかり合いが信じられなくて、俺は何も出来ず固まってしまった



「大体ジフンには関係ないじゃん」

JH「心配してんだって言わないと理解出来ないの、お前は」

「要らないだけどそんなの」



この2人の喧嘩に狼狽えているのは、付き合いが短い俺達だけで、番組内でAチームに振り分けられていた彼らは、慣れているのは静観していた


そのうち口論は声を荒らげての物になり、どんどんと空気は凍り付き始める

それをヒシヒシと感じながらも、間に入ることに勇気は出せず、落ち着かせることは出来なかった

とにかく弟達に甘い2人が、年下がいることを忘れてるらしく、ジョンファンがキュッと俺の袖を握ったのも、見えていないようだった



『黙っておらんなった奴が!偉そうに物喋んな!!!』

JH「…っ!」

HS「ヨシヤ、A今なんて言った?」

YS「…黙って、いなくなった癖に偉そうに話すな、って… 」

HS「!!A!
ジフニだって自分からいなくなった訳じゃ…」

「退社したのは仕方ないって言いたいの?そんなの分かってますよ
ただジフニは、何の連絡すら!寄越さなかった!」



あぁ、知らない世界だ

ジフンが退社した時の話なんて、俺には分からない

それが関係してる話なんだろうか、ジフンは面を食らったような表情を浮かべていて、止めに入ったヒョンソギヒョンも何も言えなくなっていた


視線を落として、長い髪で顔を見せないAに歩み寄ったのは、一番付き合いが長いイェダムで、何も言わずサッと彼女の肩を引き寄せ、流れるように練習室から出ていってしまった



JH「…ごめん、取り乱した」

JK「……何言ったの
あんなに怒るA、最近見なかったのに」

JH「最近、アイツ連絡しても見るだけ見て返事しないじゃん
誰かとずっと一緒ならまだしも、そうじゃないし、心配するから返信はしろって、言ったんだけど…」



地雷だったかな

そう言って自嘲気味に笑ったジフンは、なんだか見ていられなかった

・→←そんな人になりたいのだ



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作者名:そると。 | 作成日時:2023年10月12日 22時

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