空気まで支配する ページ31
-fan-
宝石箱のEP.2は個人評価が行われるようだった
前回、素人目からしても圧倒的だった彼女のパフォーマンスがどんなものなのか、気になって仕方がなかった
けれど、そこに入る前に映された映像に、涙が零れそうになった
控え室で準備をするみんな
勿論Gチームの姿はなかったけれど、何故か1人着替えを済ませた彼女が現れた
画面越しでも分かるくらい狭い空間なのに、扉を開けた彼女に気付いたのはイェダムとジフンだったらしい
一目散に駆け寄るイェダムは、そのまま彼女を抱き締めていて
ジフンは、行き場をなくした手をフラフラとさせているのを
カメラは捉えてくれていた
イェダムは言わずもがなだけれど
ジフンは幾らか前から、双子だと話題に上がることが多かった
YGもその2人が騒がれるのが分かっていたのか
時々公式から供給があるほど
炎上しないのは、2人が赤の他人だと思えないくらい似ていたから
まるで本当の双子を見ている様で、みんながみんなそれを感じていた
YD「ヌナの、楽しみにしてる」
「任せてよ、期待は裏切らないから」
JH「……チャギヤ」
「ジフニも、楽しみにしててね」
ニヤリと笑った顔は、まるで天使を思わせるものだった
やっぱり、この子は目が離せない
どこにいても、何をしてても、目を惹く存在だ
-「じゃあAからやろうか
1番先輩として、後輩を焚き付けてくれるだろう」
「ハードルあげますね
この場で貴方と気軽に話が出来るのが私だけだからですか?」
-「そうかもしれないな
君のように練習生の頃からこうなのは初めてだからね」
618人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:そると。 | 作成日時:2023年10月12日 22時