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全く足は前に進まず、後ろに下がっては花火に驚かされ、最終的にはお菓子を1口噛じっただけで、タイムアップとなった
今すぐ逃げ出したいのに、ヘナヘナと力の抜けた腰は力が入らず、涙で視界は朧げだった
きっと、メイクだって落ちてきてるだろう
そんな私を見かねて、マネージャーオッパが起こしに来た時、Aヤーと聞き馴染みしかない声が耳を掠めた
JH「頑張ってたじゃん」
「絶対笑ってたでしょジフナ」
JH「心配してたって
誰よりもお前のこと知ってんだよ、俺」
「オンニだよ一番は」
遠慮なんて言葉が私達の間に存在する訳もなく
ほぼ小脇に抱えられたような状況で、みんなが待つ場所へ向かう
どうやらメイクはそこそこに落ちているらしく、モニタリングしていたオッパが、私を見た瞬間飛んできて
そのままグルリと周りを囲まれて、ドヨンはせっせと私の顔にティッシュを押し付けた
PJ「ジフニヒョン消えたと思いました、あんなに笑ってたのに迎え行くとは思わない」
HR「それ多分言ったらダメ」
「ジフナ!やっぱり笑ってたんじゃん!」
弟達に、良く頑張りましたなんて褒められていた矢先
聞こえたのはジョンウのそんな言葉で
ハルトのツッコミから察するに、ジフンが笑っていたのは間違いなさそうだった
思わず、水貰ってくると消えた彼に、大声で尋ねれば、帰ってきたのは的はずれな返事だった
JH「チャギヤ!しー!」
って何よ、なんで黙らなきゃいけないの
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作者名:そると。 | 作成日時:2023年10月12日 22時