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ゆっくりと歩みを進めて、ようやく全員が合流した矢先、企画を聞かされた

どうやら肝試し的なことをするらしく、1人でゾンビがいる室内へ行き宝物を見つけてこないといけないらしかった

1番は嫌だ、と駄々を捏ねた結果、オッパの後…最後になってしまった

怖がりと怖がりがトリなのはどうなの、と思いながら、それは嫌だとまたしても駄々を捏ねたが、結局誰も代わってくれることはなく
メンバーが次々と待機場所から消えていくのを見つめることしか出来なかった



SJ「ヌナ大丈夫?」

「もし大丈夫に見えてるなら、眼科勧める…」

HS「え、Aヤ、泣くのは早いよ」

「もうホンットにダメなんですって」

HS「おー…頑張ろう」



一緒に待っていたジョンファンも消え、オッパも消え
スタッフとマネージャーしかいない空間で、1人順番を待っていると、遂に呼び出され、重い腰を上げて既に終えたみんなの元へ



PJ「ヌナ、結構いける!怖くなかったよ!」

YD「そんなに構えなくていいですよ 」

YS「頑張れ、待ってるから」



マイクを着けてる間、口々にそう言われ、怖くないに納得出来ないまま、暗闇に足を進めた


…怖くなかったとか、絶対嘘じゃん


扉を開ければ、殆ど何も見えない、外とはまた違った暗闇が待ち構えていて、進むのが億劫になる


昔、お化け屋敷で1人迷子になってからというものの、完全にトラウマとなったこういう雰囲気



『もうマジで無理…』



ヘナへナと力が抜け、扉の前で座り込むけれど、これじゃ企画が成立しないのは分かってる

ほぼ座っている体勢のまま、恐る恐る足を伸ばしては移動、伸ばしては移動を繰り返し、階段を降って
ようやく平らな地面に辿り着き、腰を上げて一歩踏み出した瞬間、軽い爆発音が聞こえた



「?!
あぁもう嫌!ごめんなさいごめんなさい!」



パンっパンっと動く度になるそれに、思わず謝罪しながら、どうにかお菓子が置かれたテーブルを目の前にすることは出来たけれど
間違いなく、食べたら何かあると考えてしまって、手を伸ばすことが出来なかった


私はアイドル、アイドル
こういうのだってやらなきゃ…!



『どぅえ…っ!!!
あ”ーー!!!ごめん!ごめんって!
来てごめん!無理無理おにーちゃーん”!!!」



お菓子を掴んで、1口食べた瞬間、耳元で大きな音がして、目の前が真っ白になった

驚いて前進した体はテーブルに当たり、下に潜んでいたゾンビが姿を現し、最早韓国語は出てこず、日本語ばかりが出てくる始末

あぁこれ絶対カットしてほしい

・→←即帰宅を所望します



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作者名:そると。 | 作成日時:2023年10月12日 22時

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