強者の微笑み ページ16
-fan-
-「Jチームだけで終わると思ってないよな?」
遂に配信され始めたYG宝石箱
既に予想外のことが起きている中で、更に事は起こされ、私の頭の中は混乱していた
-「イェダミ、君は今この場では一番先輩だけど、今この瞬間から、それは間違いになる
Gチーム入ってきて」
ヤンPDの言葉ですぐに思い出されたイェダムより長い練習生
誰よりも注目を浴び続けた、私の大好きな大好きな子
まさか、本当に彼女が参加するっていうの…?
-「調子はどう?A」
「とても良いですよ
このアウェーな空気がなければですけど」
扉から入ってきた姿に、思わず口を押さえて、喉元までせり上がってきた声を押し殺した
Aチームの子は勿論、Bチームのジフンですら驚きを隠せない様子で、あんぐりと開けられた口を閉じれていなかった
実力者揃いだったJチームの後のパフォーマンス
その空気さえも利用するかの様に、まるでそれが前座だったというかの様に、Gチームは洗練されたパフォーマンスで、プロデューサー達を笑顔にした
-「良いね、期待を裏切らない
特にAは、やっぱり目を惹く
表情もダンスも素晴らしい」
ヤンPDがそう言った瞬間、他の練習生達の顔が強張っているのがカメラに抜かれた
YD「誰よりも共に練習生期間を過ごしてきたヌナです
アイドルになるために、産まれてきた人だと思います」
イェダムのそんな一言が添えられ、再び映し出されたAは
この世の物とは思えない、まるで…そう例えるなら人形の様なビジュアルで、小さく微笑んでいた
この子の、この笑顔は、人を虜にする
露出は先輩アイドル達のSNSかMVだけ
初めて聞いた声は、高過ぎず低過ぎず、心地好いトーンで
あぁきっとこの子は、イェダムの言うように、アイドルになるために、産まれてきたのかもしれない、なんて
ただのファンでありながら、傲慢にそんな風に思った
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作者名:そると。 | 作成日時:2023年10月12日 22時