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偉大な愛 ページ15

一番愛情表現してくれるのは?って聞かれたら、即答出来る程ジェヒョクは良く私に伝えてくれる

スカウトされた者同士の絆だ、なんて言えば、みんなは聞き流すかもしれないけれど
深いところでは違うんだと、そう教えてくれたのは、私達みんながTREASUREになった頃だった



YJ「ヌナ今日も可愛いね!
あ、ネイル変えました?似合う〜!」

「…気になってたんだけどさ」

YJ「はい?」

「ジェヒョギはなんでそんなに言ってくれるの?」



あの時の私は、今よりもっともっと不器用で、与えられたそれを受け止めきれてなかった

韓国で暮らして何年も立つのに、当たり前の様に飛び交う愛してるに慣れなくて、口に出せたことなんて、一度もなかった

同郷の4人は滅多に言わなかったし
韓国人メンバーの、特に付き合いが長い人達は、口に出さず行動で示すタイプだったりで、彼はその中では良い意味で異質だった



YJ「ん〜…
愛してる、とか可愛いとかって別に人生で言える回数が決まってる訳じゃないでしょ?」

「まぁね」

YJ「だったら言わなきゃ
きっとヌナは言わなくても解る人だけど、本人が解ってるからそれでいいでしょ?は勿体ないじゃないですか」

「…勿体ない?」

YJ「アイドルだから、見られることが仕事だから
僕らが分かってるだけじゃダメだよ、守れない」



何を、何から、なんてのはきっと野暮な質問だったのかもしれない

ただ、この時の私は自分が守られる側じゃないと、弟達だけでも守らなきゃと、そう思っていたからか
そんな野暮な質問を、あっさりと口に出していた



YJ「もう、ヌナはこういうのに疎いんだから!
変な話ね、ヌナを良く思わない人もいるかもしれない」

「いるでしょそれは」

YJ「そんなハッキリ…、まぁいいや
そんな人からね、守りたいんです
何言われても、ずっと近くで好きって伝えるから
だって、僕らが一番、ヌナのこと分かってるし、必要としてるから」



それは、まだ子供だったジェヒョクの精一杯だったんだと思う

悪い言葉には耳を貸すな
どんなことを言われても、僕らが言う言葉が絶対だ

なんて、きっとそんなことだろうと、当時は思ってた


実際、それに何度も救われたし、笑顔さえ見せられた



YJ「ヌナ今日は綺麗だね!
そういうヌナも好きですよ」

「…ジェヒョギは、いつもかっこいいね
ヌナも好きだよ」

YJ「…?!
わー!何々!なんか怖いよ!無理してる?」

「失礼だね」



愛の言葉の偉大さを、私はきっと一番知ってるから
たまには恥ずかしさより、優先してみたいと思えた

強者の微笑み→←約束は破らない主義なのよ



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作者名:そると。 | 作成日時:2023年10月12日 22時

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