ブルースターのすれ違い(9) ページ17
・(夜表現有)
「じゃあはやくちゅーしてよ」
〇〇は不破の体から顔を離し、目を合わせてそう言う。
「んは、かわい」
二人はそう唇を押しあてた。
「あーーー、マジ嫌われたかと思った。かなかなから葛葉のとこいるって連絡来るしマジで振られんだろうなって迎えに行ったからね」
「私だって傷ついたんだよ、かわいいなんて私だけにしか言わないでほしかった、なんて(笑)わがまま言って困らせてごめんね」
「いやどこが?そんなんわがままちゃうやろ、俺が悪かったしホントごめん」
そんなこんなで〇〇と不破が仲直りを果たした後、不破は〇〇から夜の街に来た理由を聞いていた。
「エ゙、ズハが?あー、なんか俺のせいとかなんか言ってたな」
「湊くんシャワー浴びに行ってたときも心配の連絡くれたよ」
そう〇〇が言ったとき、不破の顔がみるみる歪んでいく。
「ねー、そんなに仲良くなったん?いや俺が言えたことじゃないから黙っとくわ今回だけ」
「あはは、次からはお互い気をつけようね」
お互いがお互いを大切にする幸福感は彼女らにしか味わえないものだろう。
そして彼女らの幸せは彼女らでしか生み出せないものだともいえる。
「ねぇ湊くん、今日湊くんが好きな下着つけてるよ」
「エ゙、あ、うん。は!?今日俺やらかしてばっかなのにいいん?」
「寂しかった分これで全部埋めてよ」
「そんなんもちろんやん。俺が一番〇〇ちゃんのこと大切にしたい」
二人は手を繋いで寝室に向かおうとする。
「あ、待って。お風呂入ってない」
「えー、もう俺待てすんの厳しいよ」
「でも汚いし、叶さんにも勧められたし・・・」
「終わったあと一緒に入ればいいやん。だめ?」
「うーん、湊くんいつも寝かしつけてくるじゃん」
「だって〇〇ちゃん途中から眠そうな顔するじゃん、気持ちくないんかなって」
「え、いや、それは気持ち良すぎて」
「オーマイガー、風呂とかもう無理でーす」
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作者名:せりな | 作成日時:2024年2月3日 20時