ブルースターのすれ違い(7) ページ15
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「ちょ、かわいい俺の彼女迎えに参ったんだけど入ってもいいすかあ」
「待って待って早すぎない?僕が葛葉の家いるよって連絡入れたのついさっきなんだけど」
葛葉とAは放心状態で声も出ないほど驚いている。
「Aちゃん」
叶が不破を家に入れたようで、不破とAは目が合ってしまう。
しかし、気まずいからなのかAは不破の目から逸らしてしまう。
「あー、まぁ一旦叶もふわっちも座れば?」
葛葉は空気を入れ替えるため、気を遣ってそう言う。
「ごめんAちゃん、ウソでもAちゃんを勘違いさせるようなこと言わんほうが良かった」
「いやそれは大丈夫だよ、お仕事だもん、頑張ってるね」
三角座りをして、目を逸らしたままそう言うAに不破は困ってしまい、助けの目を葛葉・叶の二人に向ける。
「うーん、もう二人一緒に帰って話したら良いんじゃない?僕たち邪魔でしょ」
「確かにな、俺珍しく早めに配信告知しちゃってるし」
「もう23時になるしさ、Aちゃんもあったかいお風呂入って疲れとってみたら?いい匂いのバスボム入れたりしてさ」
二人の助言にAと不破は助けられる。
「マジでありがとう」
「すみません、何から何まで迷惑かけて」
「いいんだよー、仲直りして美味しいもの一緒に食べな」
「あ、ふわっち。俺からも謝っとかないとだったわ。多分、てか確実にギクシャクしちゃってんの俺のアドバイスのせいだからAさんとふわっちお互いにお互い責めないで」
「え?あ?うん、お前が悪いん?」
「いや悪いのはふわっちだよ、葛葉のせいにしないの」
「マジすんません、ホント反省してる」
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作者名:せりな | 作成日時:2024年2月3日 20時