ブルースターのすれ違い（4） ページ12
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いやぁ、ドラマみたいな展開すぎて笑っちゃうなぁ。
ホストだしそんなこともあるだろうって想像はしていたけど、実際に目の辺りにするとは思わないし、普通に傷つくし悲しい。
私とは会えない時間が増えてるのに、その時間に他の女の子にキスされているなんて考えられなかった。
拒んでくれてたら安心はしたけど、かわいいとか言っちゃってたし、普通にアウトだよ。
あーあ、早くお家に帰ろーーー。・・・
帰ってきたんだけど涙が止まらない。
湊くんの服だとか、時計だとか香水だとか。湊くんを象徴するものが散らばっていて、好きという感情が溢れるとともに悲しい、苦しい、さみしい、つらい、くやしいといったネガティブな感情に襲われる。
もうここにいるといたたまれない気持ちになるから、今日は公園かどこかで寝泊まりしようと考えたその時。
ブーとスマホが鳴る。誰だろうと表示名を見てみると葛葉さんだった。
〈うまくいきましたか〉
いやぁ、そう思うよね、私もそう思ってたし。
〈いやぁ(笑)ちょっと厳しかったです〉
こう返信するとprrrrと電話の音が鳴り始める。
「もしもし？」
「も、しもし」
「絶対泣いちゃってるじゃん(笑)うまくいかなかったかぁ」
「そうですねー、なので今から公園かどっか行って野宿かなぁみたいな感じです」
「は！？普通に家にいればいいじゃん。え、別れるんスカ！？」
葛葉さんは驚いている。まぁそりゃあそうもなるかあ。
「いや匂いが・・・苦しくて」
「すげぇ恋する乙女だったんだけど(笑)あーじゃあ今から家行くから待っててください。あ！俺だけじゃないすからね、叶もいます」
「え？」
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作者名：せりな | 作成日時：2024年2月3日 20時
