天然悲劇のヒロインなんて・・・5【稲荷崎】

隣にいてくれませんか ページ41

侑｢ほれ、幸せにしてもらってこい｣



宮侑に背中を押されて前に進む
でも目が見えないから躓きそうになる



地面とどれくらいの距離なのかも分からん
顔面直撃するかと思った
いや、お嫁に行けなくなる！
北先輩に拾って貰えなくなる！



ドサッ



誰かに肩を支えられる
命拾いしたわ



｢大丈夫なん？もう目隠し外してええよ｣


『え、北先輩！ここ何処のアトラクションなんですか？』


北｢アトラクションやないで｣



アトラクションじゃない？
恐る恐る目隠しを外すと夜のデデにーの景色と、見たことある人達。
それに、色んな人が集まってた




『え、な、なんで？え、紅林さん？田中ちゃん？？それに、皆も...え？』



北｢ホントはこんなに集まる予定じゃなかったんやけど、沢山集まったわ


A、単刀直入に言うわ、俺の人生隣を歩いてくれませんか｣




さっきまで後ろの方にやってた手が前に差し出される。そこには４本のバラの花束があった。








死ぬまで気持ちは変わりません







.






北｢Aのふとした時に見せる笑顔、
不器用で素直じゃない性格
だけどホントは仲間思いで、優しい所
全部好きや｣




言葉が出てこない
だって今幸せすぎるから




北｢俺まだ、Aを幸せにできるかなんて分からん。


寂しい思いさせるかもしれん、また去年みたいに会えなくなるなんて事もあるかもしれん。
だけど、死ぬまで俺の気持ちは変わらん


A、好きや俺と結婚してください｣




差し出されたバラの花束
これを受け取ればきっとOKって事なんだろう
だけど私は...






ギュッ






花束を持った北先輩事抱きしめた






『私も、北先輩のたまに見せる笑顔

器用でミスター隙なしな所

お節介で度が過ぎるところ

後輩や仲間思いで優しい所

全部好きです、大好きです

こちらこそ、喜んでっ』





嬉しすぎて涙が止まらない
北先輩の腕の中は暖かい





北｢ホンマに、俺の所に来てくれてありがとぉな｣



『何度も言います、北先輩じゃなきゃ嫌です。
北先輩だから、好きなんですよ』






北先輩の腕から離れて花束を受け取る





奥田｢Aおめでとう！｣



氷上｢ホントにくっついたわ、おめでと｣



侑｢おめでとさん、北先輩泣かしたら許さんからな｣


治｢それ普通逆やろ、おめでとうございます｣




周りの人からもたくさん祝福の言葉を貰った。
知らない人からもお祝いされると変な気分だけど
今私とっても幸せ



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