寂しい1人演奏 ページ29
合宿所に着くと1年生の子が案内してくれた。
既に音が聞こえてきてて関西に向けて偉く頑張ってることがよく分かる。
ガラガラ〜
先生「おー那由多来んか」
『流石にそこまでおサボりはしませんよ』
扉を開けて中に入ると生徒の視線が痛いほど刺さる、頼むから練習してくれ、愛想笑いで手を振って戻ってとジェスチャーすると戻ってった。
どうやら、後からだけど田中ちゃんとかも来るらしい
先生「それでな〜」
先生から聞いた内容としては、トランペットのパートが紅林さん以外ほぼ全員初心者でなんとか関西って感じらしい。全国行けるかどうか、怪しいレベル。
先生「合奏始めるで〜」
•*¨*•.¸¸♬
わーお、これは凄いな。
トランペットのパートが壊滅的なのがよく分かる、他のパートが上手いからその分下手なのが浮き彫り
パート練習になってトランペットの人達のところに行くと、一生懸命練習はしてた。練習はしてたけどなんか色々と練習の仕方が分かってない?って感じだった。
『あーえと、まずはね...』
合奏の前に、ロングトーンとか、ベンディング、その辺からやり直した。最初はヤバかったけど次第にマシにはなった。
先生「合奏やるで〜」
収集がかかってもう一度合奏が始まる。
まだ、気になる所はあるけどさっきよりはマシ
無事に合奏も、その日の練習も終わって自由時間になった。
私はトランペットを片手にちょっと森を進み稲荷崎の街を一望できる場所に来た。
ここから見る景色は変わってた、新しいショッピングモールが建ってて、前まであったファミレスは消えてる。
時代は止まることなく進んでくんだなぁ、とおばあちゃんっぽい思考回路に...
山の中で1人音を奏でる、久しぶりに吹いたトランペット、多少は下手になってるけど吹いてて楽しいし、今はコンクールとかの鎖に取り憑かれず自由に吹ける
暖かくて、優しくてそれでもって力強い、吹いてく内に今日一生懸命部活に励んでる皆や、2年前一生懸命自分、苦しくて死にたいと思ったあの日、色んな思い出が浮き彫りになってく。
私は自分の目から流れる涙に気付かず日が沈む頃まで演奏してた。音はどこか寂しそうにも感じた
その後演奏した途中から何人かの人が来てたことにも気づかずに、、
「先輩ですか?...聞こえてない?」
「A...?」
肩に手を置かれてやっと気づく、後ろを振り返れば北先輩と紅林さん、一緒に来てた田中ちゃんが居た。
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まりん(プロフ) - こんにちは!つい先程この作品を見つけまして、面白くて一気読みしてしまいました!!最後ちゃんと、幸せそうでこちらまで幸せになりました!いい作品をありがとうございました(*'ω') (2020年5月24日 11時) (レス) id: fe7f017b9c (このIDを非表示/違反報告)
夏蜜柑(プロフ) - 莉穂さん» ごめんなさい!最低以下すぎて何も言えません。ココまで読んでくださったのに本当にごめんなさい、 (2020年5月8日 13時) (レス) id: cd57ad852b (このIDを非表示/違反報告)
莉穂 - 終わらせ方最悪ですね、最低以下だと思います。 (2020年5月8日 13時) (レス) id: 53cb6ff5ec (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - てぃむさん» こんにちは!最初のシリーズからありがとうございます!!見るのを楽しんでもらえて嬉しいです!更新頑張りますね! (2020年4月11日 19時) (レス) id: 1aa23a7ddd (このIDを非表示/違反報告)
てぃむ - こんにちは!最初のシリーズからずっとみさせてもらってます。本当に凄く素晴らしい作品だと思います。見るのが楽しくて楽しくて笑笑。これからも頑張ってください応援しています。 (2020年4月11日 19時) (レス) id: f2e4c2a71c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シロ | 作成日時:2020年3月28日 19時