明日からは悪い子チャン【稲荷崎】

思い出した ページ34

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屋上、私は自分の記憶を手探りで探してる




夕立奈々さんは、私と面識がある
夕立奈々さんは、天然で人を振り回す、我儘娘
夕立奈々さんは、バレー部のマネだった
夕立奈々さんは、私とよく一緒に居た




私、意外にも夕立奈々さんと一緒に居た




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幼なじみで、小さい時から一緒で
なんでもお揃い、真似っ子、一緒
最初は【夕立奈々】が私を助けてくれた
一人ぼっちの私を認めて、優しいって



私には【夕立奈々】しか居なかった
だからその場所を奪われない為に、そこにいる為に全部言うこと聞いた。
それで良かった。友達も出来て、楽しくてでも何時からか私の人生の主導権が





【如月A】から【夕立奈々】に変わった






何時からか苦しくて、辛くて、ある日吐き出した
全部全部吐き出した
そこから私はイイコチャンから悪い子チャンに変わって.......




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【夕立奈々】との関係を断ち切った





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バレー部を辞めた
女の子を助けて交通事故にあった
記憶喪失のフリをした
女の子、結花ちゃんに救われた
軽音部に入った
夕立奈々さん、奈々との関係を断った





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あの子は昔から【天然】だった
だから私がいつも隣にいてサポートして
赤信号なのに飛び出そうとするのを止めて.......
でも、関係を断ち切ってからは



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『.......雨、降ってきたね』


侑｢どうする？小降りのうちに帰る？｣


『いいよ、楽しみだし折り畳み傘あるから』



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急に雨が降ってきた



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プーップップップー






車のクラクションが聞こえた









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｢おい!女の子が飛び出したぞ!｣








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男の人の大きい声が聞こえた






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綺麗な栗色の髪の毛の女の子
ロングでサラサラで見覚えあって
可愛い赤色の傘。






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【夕立奈々】






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あの時私は走ってた
全力でスーパーヒーローでも何でもないのに
もちろん間に合うわけなくて









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ドンッ









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目の前で親友が車に轢かれた








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全部、全部私のせいだ
私が【夕立奈々】を、世界で1番大切な人を殺、した









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