天然悲劇のヒロインなんて・・・1【稲荷崎】

ムカつく ページ5

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放課後部活の始まる10分前の出来事、


｢ほんまウザイねんアイツ｣

｢それな！マジなんなん｣


目の前で怒ってるのは私の3年生の人達、

先輩たちは男バレのファンでアンチ立川属。

男子バレ部のマネだから、

男バレの人達から可愛がられてるからという

乙女の嫉妬で何時も立川を虐めてる。



『(正直それはそれでどうかと思うけど･･･)』



確かにバレー部は人気だけど、

いじめに発展する程なのか私には理解ができない。

ただのイケメンの寄せ合わせやん。



｢A先輩もムカつくと思いません？｣

『まぁ、うん…ムカつくよ。』

｢ですよね！ムカつきますよね！｣


ちょっと顔が良いからって絶対調子乗ってますよアレ

そう言いながら怒ってるのは1年生。



このグループは色んな学年の人がいる。

怖い先輩たちにのっかって勝手に自分も強いと思ってる1年生も、正直それはどうでもいい。



｢ていうかA吹部辞めたん？｣

『辞めましたよ？』

｢もしかして虐めの件バレた？｣

『いや違いますよ。

部内の人との人間関係がちょっと･･･』



うちの吹部は正直に言うと陰キャが多い。

目立たないし、

怖い人とかは逆らわないし距離を置く。


だから私の悪い噂を聞いた人はどんどん離れてった。

それで生まれた壁のせいで私は、

自分が部の足を引っ張ってる気がして辞めた。



特に思い入れのある人も居ないし、

全然なんとも思ってない。

思い出なんて作ったところですぐ壊れるゆんだから、

作らない方がマシ、

後で悲しい思いなんてしない。


━━━━･････キーンコーンカーンコーン。


｢あ、部活行くわ。｣

｢ウチも行くー。｣


みんな愚痴を散々零して教室を出て行った。


1人残った私は空き教室でペットを構えて、

去年のコンクールの譜面を広げ音色を奏でた。



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猫は夏に猫に恋する。


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もし良ければ見てください！

研磨とのまったりほのぼの夢小説です･･･

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