近くて遠い (ページ5)

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第4話ページ5

『なるちゃんびっくりしたんやけど～？あっ今日友達できた日さかいサービスしてやぁ、らるくん店長？』

「えーどーしよっかなー」

『まふぃー呼ぼーかなー？(棒)』

なぜからるくんまふぃーに弱いんだよねー

なんでだろ

「はぁ、まふ呼ばれたらめんどくさいからサービスついでに夜ご飯食べてったら？

もう無料にするよ。次は払ってもらうけどねー？…そらるさん優しいから」

「うんうん優しいねーそらるさん。…棗さんだっけこれメニュー。決まったらAに言って」

「あっはーい」

なるちゃん相変わらず初対面の人には冷たいなぁ。人見知りだっけか？

『！らるくんオムライスのソース変えた！？』

デミグラスだったのに！！

「んー？あぁ…デミグラスじゃなくてホワイトソースに変えてみたのー。優しくてまろやかな

味わいですよ、お客さん？」

『むぅ…私オムライスとキャラメルミルクティー！…棗は？』

「んー、わしナポリタンとタピオカミルクティーでお願いしまーす」

タピオカ好きなんだっけ

「はーい」

「ねね！」

『んー？どないしたん？』

「従兄弟なんやね！彼方？さんと」

『おん、そうだよー。私の父さんの兄さんがらるくんの父親ー』

「ほぇー」

らるくんの父さんイケメンよなぁ。今は…50なったのかな

「あっじゃあ成瀬さんとは？どーいう関係なん？」

『なるちゃんとはまぁ、義兄妹ってやつやな。父さんの元妻？の子供がなるちゃんなんよ。

ちなみになるちゃんのお母さんとは仲ええよ、別れたやつの子供やけど』

「なんかすごいなぁ、A」

すごい？どこが？

すごくなんてないよ、うちの父さん一回離婚してるし

なんて、棗のキラキラした目で見られると言いづらいけど

「はーい、オムライスとナポリタン。あとキャラメルミルクティーとタピオカミルクティー」

『おお！美味しそうやな！』

『ありがと～、ごちそうさん。また来るわ～』

店を出て、棗と家路につく

オムライス、ホワイトソースでも美味しかったなぁ

そう考えてると

「なあA」

そう棗に呼び止められた

『なんや？どっか行きたい場所ある？…いうてももう遅いから明日になるかもしれんけど

どないしたん？』

何かあったかな？

「今日、ありがとな！！つぎはわしがええとこ連れて行ったるからな！！」

次？またどっか行けるんか…楽しみやなぁ

『おん！楽しみにしとる！！』

「またあしたな！」

『また明日！』

「…A」

え？