近くて遠い (ページ1)

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第1話ページ1

「A！置いていかんで！」

『待ってるからはよしぃ！遅れるで？』

「仲良いなぁ、今日も。あっちに渉くんいたよ」

『ほんま？おおきに！おばはん！』

「今日もがんばってなぁ」

『うらたさーん！遅れたぁ！』

「おはよ、A。また坂田か？」

『そうなんよぉ、今日もギリギリやってん。すまへんなぁ』

「大丈夫だよ。おい坂田、いうことは？」

「うっ。すいませぇん」

「明日はおきろよ？…うしっ行くか。多分志麻くんたちもうついてるだろうし」

『まじかぁ、急がな』

「はよ行くで！」

「「お前が言うな！！」」

ピピピピッピピピピッ

『はっ！…んん？なんか懐かしい夢みてたなぁ。』

眠い…と一言言った後、重大なことに気づく。

『今日入学式や！！はよ準備せんと！！華のJKやで！？←』

…
そいやアイツらも同じ高校やったなぁ…。うらたさんと志麻くんが今高2で坂田と千里が…

『同じ高1や…』

ハァ…とため息をつきながら同じクラスじゃないことを願う

『千里はええとして坂田がなぁ…大嫌い言うてもうたし…どないしよー』

「Aーー！！そろそろ下りんさい！ご飯できたでー？入学式忘れとらん！？」

『忘れとらん！！今行くさかい、待っといてやあ！』

ちなみにギクシャクしてるのは子供だけで親同士は仲のいいままだ。

真新しい制服に手を通しながら考える。

もし同じクラスになったとしてどう接すればいいのだろう

大嫌いと言ってしまったし、何よりあの二人が関わってくるかさえも謎だ。

『ハァ…』

再度ため息をつきながら階段を下りる

「なにため息ついてるの、華のJKどっしゃろ？あっ、坂田くんたちと同いクラス慣れたらええねぇ」

『そ…やね。なれたら嬉しいなぁ』

辛い。親を欺くのが。だけど真実を言って悲しむ姿も見たくない。

ああもう、嫌になる。

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付け足しです！変なところ？で区切ってすいません

タイトルに緑が書いていたら浦田さんサイド、紫だったら志麻さん、赤が坂田さん、黄色がセンラさん、何もなければ夢主サイドです