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「うわあ!!あちちちっ!尻に火が!」

「尻に火が付くとはこのことか…じゃない!
大丈夫!?カリム君!取り敢えず火を消さないと!」

グリムの炎がカリム先輩のお尻について、白髪の例の先輩が消火しようとしている。

「このままでは学園が火の海です!
誰かあの狸を捕まえて下さい!」

学園長が声を掛けた。
しかし誰一人も動かなかった。

「ちっ…かったりぃな」

「あら、狩りはお得意でしょう?
まるまる太った絶好のオヤツじゃない。」

「なんで俺が。テメェがやれよ。」

とても綺麗な先輩と獅子の耳を持った先輩が言い合いを始めると、眼鏡をかけた先輩が動いた。
あの人は確かオクタヴィネルの寮長だった気が…

「クロウリー先生、お任せください。
いたいけな小動物をいたぶって捕獲するというみなさんが嫌がる役目、この僕が請け負います。」

「さすがアズール氏。
内申の点数稼ぎキマシタワー。」

「なあ、誰かオレのケツの火ぃ消してくれてもよくねえ!?」

「あっそうだった!ごめん!すぐ消す!」

式場がどんどん混乱していっている。
本当は助けたい。けれどあまり目立つことをするとギユウさんやシノブさんに怒られてしまう。

「皆さん、私の話聞いてます!?」

「はぁ…。狸捕まえるくらいアンタがやりゃいいだろ。センセー。」

「オレ様は狸じゃねーって何度言わせるんだゾ!
偉大なる魔法士になる男・グリムとはオレ様のことだゾー!」

白髪の先輩が火を消しているとはいえ、火の手が回るほうが早かった。
それに加えて蒼炎は温度が高い。水蒸気爆発を避けなげらの消火は難があるのだろう。

「威勢のいい小動物ですね。
リドルさん、おねがいできますか?」

「違反者は見逃せないからね。さっさと済ませるとしよう。」

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冬華(プロフ) - ありがとうございます!夢主君のユニーク魔法は近いうちにはっきりと出す予定です! (2021年6月6日 10時) (レス) id: cadeb79dd5 (このIDを非表示/違反報告)
- 夢主くんのユニーク魔法ってなんですか?とてもおもしろいです、応援してます! (2021年6月3日 23時) (レス) id: d04a74515a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:冬華 x他1人 | 作成日時:2021年1月1日 11時

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