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翌日
俺、ユウ、グリム、エーデュース、ジャック、オクタヴィネル組はアトランティカ記念博物館に写真を返しに来た。
アズールの手配で貸切状態だ。
一度来たことはあったがあの時はゆっくりと見ることができなかった。

「皆さん、ようこそアトランティカ記念博物館へ。」

キョロキョロと辺りを見ていると、奥からアズールとAが出てきた。

「ふな、出たなタコ足アズール…ってお前は人間の姿のままなのか?」

アズールの足はきちんと2本で肌も人間と変わらない。よく見ればAも同じだ。

「ええ。僕のようにたこ足の人魚はこの辺りではとても珍しいので…」

「え〜折角かえって来たんだから、そんな不便な体じゃなくて、元の姿に戻って泳ぎ回ればいいのに〜。」

フロイドが不満を言うもアズールはピシャリとはねのけた。

「じゃあ僕は写真を戻しますので、皆さんはどうぞ館内をご覧ください。」

そう言い、アズールは写真を戻しに行った。Aはそれについていき、俺とユウ以外はどこかに行ってしまった。
俺達はキチンと戻されるか見張ることにした。

「…昔の写真を全て消去すれば僕がグズでノロマなタコ野郎と馬鹿にされていた過去も消えるような気がしたんです。」

写真を戻すとき、アズールはゆっくりと語り始めた。

「海の魔女は悪行を働いていた過去を隠すことはせず、その評判を覆す働きをして人々に認められた。僕は、彼女のよう見なりたいと言いながら結局、過去の自分を否定しているだけだった。」

Aは隣で静かに話を聞いていた。

「先輩はありのままでも十分です。」

アズールは驚いたようにこちらを向いた。

「タンジロウのいう通りです。
アズール先輩は学園長を困らせるほどの努力家です。」

「だって、100年分のテストを見て、出題傾向を分析するなんてすごく難しいですよ。」

アズールは驚いたような顔をして暫く固まった。
そして、呆れたような救われたような笑顔を浮かべた。

「…ふふ。勝手に美談にするのはやめていただけますか?」

帰って来たのは皮肉だったが、何故かいやな気はしなかった。
ふと、何かに気づいたようにアズールはAを見た。

「そう言えばA。気になったことがあったのですが。」

Aは諦めた様な笑顔でアズールを見つめ返した。

「何故、あの二人は金庫を開けられたのか…といったとこかな」

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冬華(プロフ) - ありがとうございます!夢主君のユニーク魔法は近いうちにはっきりと出す予定です! (2021年6月6日 10時) (レス) id: cadeb79dd5 (このIDを非表示/違反報告)
- 夢主くんのユニーク魔法ってなんですか?とてもおもしろいです、応援してます! (2021年6月3日 23時) (レス) id: d04a74515a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:冬華 x他1人 | 作成日時:2021年1月1日 11時

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