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No.26 ページ26

大倉side










階段を1段1段踏みしめていく。教室の近く、ふと足を止める
身の覚えのある声、愛しい人の声






「言ってるやんか…」







何を話してるかはわからへんけど
このパターンデジャヴ?
忘れ物をしてやすに出会ったようなもんやしな
忘れ物とったらたまたま教室にやすが居て、俺の一目惚れで仲良くなって
忘れ物から始まる恋…なんてのも悪くない







それよか、やすの声は気のせいかあまり明るいものではなかった






「とか言ってるけど、最近また大倉?とかいう男がまーた、章ちゃんに近づいてるみたいやん?」

「でも…僕から話してはないもん…。」







誰?俺は怖くて近づけないから一定の距離をとって話しを盗み聞きしてる
けど、やすと、やすじゃない人の声が聞こえるのは確か。まず、俺の名前が出てきたのはなぜ?
横山くんの声でもない
なら一体…





「そら、当たり前やわ。地味な格好に戻ってんのに普通の態度されたら困りますやんね」






これが理由でやすが地味に戻ったのは間違いないことがわかった





「大倉…」





横山くんが隣にきた
なんで?横山くんどこおったん?






「すまん、俺生徒会に用事あってな…」

「そう…なんや」







横山くんは教室に近づく。
それを俺は止めた、なんでかは分かれへん
流れ的に、いや、空気的にアカンと思った
なんでか、その中に入ったらアカン気がして、やすも横山くんも傷つくんじゃないかって






「どしたん、早よやすと帰りたいんやけど…」

「ほな、ちょっと待って?」








小声で話してたら、やすと知らない人の声が
俺たちの会話を遮って聞こえてきた
その瞬間、横山くんは凍りついたように固まった
どしたん…?って声かけたら…
横山くんは小さい声でなんで?って
俺には何があったのかさっぱり
それでも、俺たちはしばらくのあいだやすと知らない人を見ているだけ







「んとー、そのー、誰やっけ?そいつがどーなってもええん?」

「!ややっ、それだけは…嫌や。僕を…っ、変えてくれた…ヒクッ…大切な人やねん!!僕が守る」







「っ、やす!」

「大倉!」







やすが泣いている。やすの言っている大切な人は誰だか分かれへんけど、泣いているんだから助けを求めてるに違いない
あれは脅 迫やん。あんなん最低や
俺が見とけば…っ
やすの所に行こうとしたら横山くんにそれを阻止された
運良くやす達には聞こえてへんかったみたい

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あずきいろ

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ヨココ(プロフ) - 初めて、ヨココと申します。すごく、面白い作品ですね( ^-^)続きが楽しみです! (2016年8月2日 23時) (レス) id: d4fbe2e5a6 (このIDを非表示/違反報告)
ありさ - 更新頑張って (2015年8月17日 17時) (レス) id: 1de4a12896 (このIDを非表示/違反報告)
安田ふぅちょぱ(プロフ) - エリさん» ありがとうございます\^^/これから、更新しますね! (2015年4月19日 17時) (レス) id: 91b524779c (このIDを非表示/違反報告)
エリ(プロフ) - この小説大好きです!更新楽しみにしてます! (2015年2月28日 19時) (レス) id: 17f277f3d9 (このIDを非表示/違反報告)
豆。(プロフ) - 安田ふぅちょぱさん» スパイかもしれません!wなんか最近、小説書くのに飽きてきてたんですけど、ふぅちょぱさんにそう言っていただけるならもう全力で書かせていただきます!w (2015年1月25日 23時) (レス) id: 659658bdee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:安田ふぅちょぱ | 作成日時:2014年10月4日 12時

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