お前しか見えへんし

No.２４ ページ24

大倉side

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教室に入った時もクラスの子達からびっくりされてた。それでもクラスの子はやすと仲良くなって最初は外見だけの子もいたけど、やすと仲良くなるにつれて、やすと言う人物を好きになったみたいで、
やすが地味な姿に戻っても話しかけていた




そんなクラスの子達の姿をみてうるうるして、
泣きそうな顔になってるのに、話さないやす。
一体何があったのか









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帰り道、村上くんと帰る道
やすと帰ろうとしたけど、今の状態じゃ無理やと横山くんに言われて、村上くんと帰ることに
やすと横山くんは一緒に帰ってるみたいだから、1人やないし、まだ安心かな






「やす…なんで…っ…」

「そんなん、俺に言われたって分からへんわ」

「そう、やんな…」

「ただ、俺から言えること、それは、本人にどうしたって聞くことが１番ええ。」

「でも！なんでもないって…」

「ふんっ、そんなもんならええわ」








よく分からなかったけど、村上くんは呆れまじりに俺に最後の言葉をぶつけて
その後は何も言わなかった




そんなもん？って何やねん
俺は…俺はやすが好き。愛しいねん
やからこそ、心配してるんや
やすのことまだまだ知らへんし、今だってこう…分かれへんこと沢山ある。障害やって出てくるわけやし
その時にいかに俺がやすを守れるかちゃうん？





もう、分かれへんよ。
今の俺に出来ることは？
何にもないやん






「お前はやすが好きとちゃうんか？」

「好き。」

「実は俺初めて言うけど、やすが好き。お前なんかに負けないくらい。今のお前に負ける気なんてないわ」








え？村上くん何言うてるん？
だってあの時…
確かに…今の村上くんに俺は勝てへんと思う
けど、例え２人が結ばれたとしてもタイミングとチャンスを待って、奪いに行くだろう




でも、今の俺にはそんな勇気すらないや
もう、胸が砕けそうや






君が思ってるほど僕は強くないさ……






やすに避けられ元通りの日常
やすと出会う前の日常に戻っただけやん
なのに、どうしてこんなにも変わるん

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あずきいろ

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kicyu

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