お前しか見えへんし

No.２３ ページ23

大倉side

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それからお昼を食べてやすが用事があるらしくお開きになった
1人では帰らせられないから送ってあげることに







「たっちょん、ありがとう。またね〜」

「おん、またな〜」







やすとばいばいして俺も家帰って寝よーっと
最近よく見せる切ない顔…
なんでかは分かれへん。俺、やすを守るなんて大口たたいといてぜんっぜんやす守れてへんやん
なんにも分からへんねんやすのこと
分かれへんならなんで切なそうな顔してんの？って声をかければええだけ…って話やけど、そんなのヘタレな俺にできるわけがない。








なのに…守るなんて…
でもやすと、横山くんと誓ったんやもん
やすがいいって言うその日まで全力で命かけてでも守り抜く。
愛する人のためにこんなヘタレでも強くなれるんやって証明させたる









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次の朝、今日は普通に学校やから
いつも通り横山くんとやすの家の前で、やすを待ってる
いや、これはやすが来るのが遅いんやなくて、俺らがやすよりも早よ来てやすの護衛をしているだけ







「あっ、やすおは……よ？」

「やす？」

「…おは…よ」






どーゆーことやこれは
やすがまた地味なやすに戻ってる。
昨日はちゃんと送ったから…
それに、話し方やって初めて俺と話してくれたときのような話し方
なんで？今までうまくいってたやん
どーして急に…
俺が…いけないんかな。俺がやすを無 理矢 理とめたりなんかしたから？








「やす、どないしたん？」

「ブンブン」







横山くんが優しくやすに問いてもやすは頭ブンブン横に振るだけ
何も言ってくれない
俺と横山くんは顔を見合わしてはてなマーク
そして顔色は不安が沢山詰まってる
このやすってことは何かしらの事情はあるはず
何かあったんやって





挨拶はしてくれたもののほかの時はあの時のように
頭を振るだけになってしまった

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