お前しか見えへんし

No.１２ ページ12

大倉side

．









今はお昼
俺は決心した。
やすを守るとやすに言う、
やから、普通に可愛ええやすでいてって





「やす、」

「？」

「大倉、いうんやな」






横山くんに言われて俺は頷いた。







「俺はやすを守る。約束する。やからさ、いつもの可愛ええやすでいてよ。素なやすを出していこう」

「俺もやすを守るしな」

「横ちょ…たっちょんに…」

「言うてへんよ。」

「？なんやよお分かれへんけど、地味な格好してるのは訳ありやんか、だから」

「そっか…」






やすは切なそうな悲しそうな顔を、
させながら、





「横ちょとたっちょんなら…」





って。
予鈴が鳴ってもやすは地味な姿に戻ることなく
本鈴が鳴り可愛ええやすのまま戻った
やすが教室入った時のクラスの反応と言えばこれまた面白いもので…ｗｗｗ
授業と授業の間の休憩時間になると
それはもう人がわんさかわんさか←




安田くん！？
とか、可愛いとか、そんなん
一気に遠くに行ってしまった…今はそんな感情
離れてしまったやすに寂しい感情を
抱きながら、遠くから見つめる俺





「た、たっちょん！；」




やすが近づいてきて
俺の後ろに隠れてしまった
可愛ええ。←←




「どしたん？」

「こんな、人と話したの久しぶりやから…」




人と話すことが苦手になってしまったやすには苦痛だったかな？なんて思いながらかくまってあげる






「ごめんなー、やすさ、人と話すの少し苦手やねん」




って、近づいてくるやつらに言ってあげる
そしたら、少しずつ仲良くなっていこうね
なんて言葉かけてくれる皆
このクラスで良かったなんて初めて今思った



それからというもの、
やすは照れくさそうにも少しずつ、
ほんの少しずつ皆との距離を縮めようと
頑張っていた

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ラッキーカラー

あずきいろ

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kicyu

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