お前しか見えへんし

No.１１ ページ11

大倉side

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帰り、横山くんと話がしたくて、
やすを家に送った後、横山くんを引き止めた。





「なぁ、なんでやすって....」

「まぁ、いつか言われるとは思ってたわ」

「....。」




実はやすが自分の部屋から外を見ていたなんて
この時はまだ知らない








.









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近くの公園のベンチで座って
話してくれた




「やすと俺は昔からの仲。まぁ、幼なじみやな、実はあともう一人おるねん。」

「え？」

「なぜ、いないのか。それは....、やすはそいつが好きやってん、俺も応援してた。でも、そいつは変わってしまってん、俺たちにも何があったかなんて分からへん。でも、やすはそれでもあいつが好きやった。どこの情報かは知らへんけど、それがあいつに渡ってそれをいいことにあいつは........あいつはやすを！汚したんや！」






横山くんがここまで熱くなってるの....見たことないかも
いつも無関心っぽくて、冷静って感じやけど
ここまで、....やすが大事なんやなって分かる


それで、横山くんの言ってたもう一人の幼なじみはそのあと関わらなくなり、いや、向こうから避けてきているらしい
でも、やすは今どう思ってるんやろう
優しい子やし






「それだけやない、そのあと、先輩にもや。俺がいながら....。やすはあんなに明るくて、人懐っこかったのに。俺のせいや」




先輩から....、それも、1人じゃなかったんや
でも、なんで？
それで、あんな格好？




「俺が助けたとき、僕が可愛いのがいけないんやって。そう、言われた。あの時みたいに....って俺言われたんや」



やから、あんな格好なんや........
やっぱ、守りたい。
俺が守る。
いや、俺だけやないよ、横山くんやって





「俺が守る。横山くん、一緒にやすを守ろう。元のやすに戻してあげるんや」




今、この時、やすを守ろうと決めた。

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