く ら や す た ん ぺ ん ２

５． ページ10

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横山くんが駆けつけて、
やすを医療室に運んでくれた





俺はというとすばる君に会議室に連れ込まれ
沈黙が続いてる








「 やすに、何か言うたんか 」




「 もう俺に関わらんといてって言うたよ 」




「 なんでや 」





「 やすが俺を裏切ったんやで。俺を捨てたんや 」






「 捨てた？裏切った？お前はまるが好きなんやろ!?やったら、やすと関係が終わっても関係ないやろ 」





「 すばる君には関係ないやん 」






「 お前なぁ!!! まだ気づい取らんのか!!!!! お前が好きなんはまるやない。やすや!!!!!! 」









は？俺がやすを……？
やす………を？



そんなわけないやん。
やって、裏切られて、捨てられて……







あれ、何で俺怒ってるんや？
やすなんて関係ないやん

俺はまるが好きやったんやん




なのに、やすの事になるとイラついて
すばる君にもイラついて
やすが倒れた時も焦って頭真っ白なって







あぁ、１番の大バ カ者は俺や
やすが好きやったことを気づかずに
傷つけまくって、挙句の果てに
好きな人を倒れさせてまった





あの時にやすにやめようって言われた時





あの時にはもう好きやったんや
やから、あの時にやすにイラついたんや









「 やっとわかったか。お前後もう一つ気づかなアカン事がある。やすがお前に終を告げた時、どんな表情やった？どんな声やった？ ちゃんと見たんか？ 」









あの時のやすの表情、声





泣いてたっけ？
苦しんでたっけ？
何かに追われてるようで、孤独が嫌だ
みたいな…、気づいてみたいな…








「 行ったれ 」







すばる君の言葉を最後まで聞かずに



俺は部屋を飛び出した

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