東海のりとるがーる。 (ページ45)

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俺はAの少し前に出て彼女の歩く速さに合わせてゆっくり歩いた。

自然と左手に力が入った。

『なんかやってることカレカノみたいだねw』

笑いながら言った。
こんな事をやって意識してるのは俺だけでAは意識してないのか。

俺は身体中が熱くなっていくのが自分でも分かった。
周りが暗いから顔が赤くなってるのを見られなくてよかった。

と｢カレカノかぁ....｣

俺たちもそうなろうよ、そういいたかった。
1人考えながらいた。

『彼氏欲しいなぁ......』

小さく呟いたA。

俺は無言だった。俺がなってやる、とも言えないし、、

『彼氏がいればこんなことも出来るし、毎日楽しそう....』

『....なーんて。としみつとか東海オンエアのみんながいれば彼氏は当分はいらないかな～w』

と｢.......そう｣

『変な事言っちゃったね、忘れて』

普段の時より呂律が回っていないけどいつもみたいにニコニコと話すA。

『あ、私こっちだからじゃあね！』

と｢......｣

『としみつ～？』

ずっと黙ってた俺の名前を呼ぶ。

俺はAの右手をぐっと引っ張ってAの体を抱き寄せた。

深夜の人気の少ない通りといえど道の真ん中。
でもそんなこと俺は気にしてる余裕がなかった。

『とし....みつ...？』

と｢俺じゃ.....だめ...？｣

あぁ、言ってしまった。
Aはきょとんとしたまんま。

と｢その......お前の彼氏....俺じゃだめか....？｣