東海のりとるがーる。 (ページ43)

今日:13 hit、昨日:14 hit、合計:108,964 hit

＿＿ページ43

としみつ side

俺たちが男同士で話してる時、ちょうどAが目覚めた。

Aは水をついでソファのところに戻ったがその途中にフラフラしていた。
そのまま軽くコケたA。

てつやが心配してるとAが目を細めてニコニコ笑う。

そしてまたソファにちょこんと座った。

俺にとってAはいつの間にか、同じ東海オンエアの“メンバー”だとか、“幼なじみ”だとかそんな言葉で表すことが出来ない人になっていた。

不意に見せる少しの仕草も、ほかのメンバーといる時にバカみたいに声を出して笑うところも、その全部に惚れた。

『としくーん、何ぼーっとしてんの～』

名前を呼ばれて我に返った。

と｢あ、なんでもない｣

ふとした時にAを見つめてしまっている。
透き通るような白い肌、くりくりした目、酒に酔って赤くなってる頬、メンバーカラーの髪色。

全部が愛おしい。

今すぐにでも俺のものにしたいと思った。
Aの笑う顔とか、照れた顔とか全てを独り占めしたい。

欲が止まらなかった。

Aやメンバーが何か話してるけどそれが耳からすーっと通り抜けていくくらい話が入ってこなかった。

『.......やっぱとしみつなんかおかしい。
ずっとぼーっとしてるもん。熱でもあるだら？』

と｢なんもない、ぼーっとしてただけがや｣

て｢じゃ、もーそろそろお開きにする？｣

り｢そーだねー｣

てつやの一言で飲み会は終わった。
みんなで片付けをして各々家に帰った。

俺とAは帰る方向が同じだったから途中まで一緒に歩いていった。