東海のりとるがーる。 (ページ28)

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としくんもりょうくんもかっこいい人だ。
そりゃあもちろん、女子からモテる。
2人のことが好きな子達から見たら私は邪魔な存在だ。

ある日、学校から帰ろうとしたらクラスの中心的な女子グループに呼び出された。

待って、これってめちゃくちゃベタな展開だな。

なんて思いつつも呼び出された場所に向かった。

『あ、お、遅くなりました、、』

女A｢ねえ？あんたさ、なにあの2人と仲良くしてんの？｣

女B｢そうよ。幼なじみだどうだとか知らないけどそんな馴れ馴れしくしてるの見るとこっちが不愉快なのよ｣

『い、いやでも、、』

女A｢でも、、なに？私たちな口答えする気？｣

女Aがそう言ってから周りの女の1人が私にバケツに入った水をぶんまけた。
季節は冬。痛かったし、寒かった。

『......しくん.......。た、たすけ.......て』

女B｢助けてなんて言っても無駄よw
としみつくんもりょうくんもあなたになんか興味ないのよ。

まさか、好きであなたと一緒にいる、なんて思ってたの？｣

うわーw、と私を嘲笑う。

寒さもあって、私は壁にもたれてバタンの倒れた。
まだ意識はあった。
私を嘲笑う彼女達の声が耳に響いた。

そんな時に聞こえたのは大切な人の声だった。

と｢あ、やっと見っけた｣

『と、としくん.......？』

私を見つけるやいなや駆け寄ってきて、よいしょっと言いながら私をおんぶした。

としくんは女たちに目もくれず私を運んでくれた。
女たちはびっくりしたような顔で私たちを見てた。

女A｢な、なんでその子がいいのよ！！｣

女B｢そんなやつのどこがいいのよ！！｣

と｢お前らには関係ねえよ。二度とこいつに手出すな｣

そういった彼の横顔は今までにないくらいに怒ってたようだった。