FAIRY TAIL - 蒼穹の巫女 - (ページ6)

今日:17 hit、昨日:11 hit、合計:118,619 hit

（ 4 / 4 ）ページ6

闇ギルド・鉄の森(アイゼンヴァルト)とララバイが絡んだ事件を或る意味、解決させたのがエルザ達である事。

その時に建物などに損害を与えて形式的な逮捕を受けたらしいエルザ。一日で帰れるはずのそれをナツが乱入したことで長引いた事を聞いたのは再び仕事に出て、帰宅した時で。

「A。水、持って来たわよ」
「ん、有難う。ミラ」

忙しないギルドだと2階のリクエストボードを見ていた時、テーブルの方から聞こえて来た声。其処には注文した水を持って来てくれたらしいミラの姿があって。

「あら、S級クエスト行くの？」

水を受け取れば、そのまま1階に戻るのかと思いきやクエストボードと私へと視線を行ったり来たりさせる彼女に、迷い中と短く返した。

「行く時は声掛けてね。……あ、そうそう。新人の子が入ったのよ。ルーシィって言って、Aと同じ星霊魔法使うの。それから…好い加減、ナツが勝負しろーって言ってたわよ」
「ん、分かってる。………新人の件は了解したけど、ナツの件は却下。面倒臭い」
「あらあら」

女の子を見れば積極的に声を掛けるロキが、避けている新人の子が居るというのはアクアを通して耳に入っていて。

エルザのように恐怖的なもの以外で彼が避ける理由とすれば、たった一つしかない。それもあって何となく使う魔法は察していたけど、間違ってはいなかったらしい。( ナツの件は本当に面倒臭い )

「偶には一緒に行くか？」
「！ …ラクサス。帰ってたの」

下に降りて行くミラを見送って、再びクエストボードへと視線向けた時、肩に掛かった重み。それはいつの間にか隣に立っていたラクサスで。

「雷神衆に嫉妬されそうだから、辞めとく。…それより、今から来る人と行った方が良さそう」
「………ミストガンか。相変わらず、お前には彼奴の眠りの魔法が効かねェんだな」

下から聞こえて来る何かが倒れて行く音。それとほぼ同時に聞こえて来た寝息や鼾。ラクサスも魔法の発動を感じたのだろう。完全に眠るまでは至らないけれど、少しだけ、眠そうに欠伸をした。

「体質上ね。……ま、そう言う訳だから」

ラクサスの腕を解いて、水を飲み干すと一階へと降りる。カウンターに立っていた時に、魔法を喰らったであろうミラはその場に倒れていた。

「一緒に行かないか」
「勿論」
「では、行って来る」
「これ、眠りの魔法を解かんか」

身体を打ち付けたりはしなかっただろうかと思いつつも壁に寄り掛からせた後、カウンターを越える。其処には依頼を選び終えたらしいミストガンが居て。彼の提案に頷いては、後へと続いた。

・

・