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「うん。見掛けたら伝えておくわ。それより、星霊に怒られなかった? 鍵落としちゃって」
「はは…そりゃあ、もう…怒られるなんて騒ぎじゃなかったデスヨ……思い出しただけでお尻が痛く…」
不意に声を上げたルーシィに思わず吃驚していれば、ごめんごめんと小さく謝ってからカウンターへと星霊の鍵の束を置いた。
その星霊の鍵の束を見せて貰っていれば、顔を青くしてお尻を押さえながら、がくっとカウンターに項垂れたルーシィに、あららと苦笑気味に笑うミラちゃん。主に怖かったのはアクエリアスらしい。
「冷やしてやろうか」
「さりげないセクハラよ、それ」
「ルーシィ。赤いお尻見せてー」
「堂々としたセクハラよ、それ!!」
「もっとヒリヒリさせたらどんな顔すっかな、ルーシィ」
「鬼か、お前は!!!!」
( おお、突っ込みが冴えてる ) 順にグレイ、ハッピー、ナツ。セクハラ三昧な男共にはエルザの正義の鉄拳が下れば良いとか思っていれば、ナツに派手にぶつかったテーブル。ふつーに鉄拳より痛そう。
「 ── もう一ぺん、言ってみろ!!!!」
「エルザ?」
飛んで来た方向、更には大声。其方を見れば、いつもより怖い顔したエルザが立っていて。睨む先にはラクサスが座っていた。( こ、これはヤな予感… )
「この際だ、ハッキリ言ってやるよ。弱ェ奴はこのギルドに必要ねェ」
「貴様…」
「ファントム如きに舐められやがって…恥ずかしくて外も歩けねーよ」
「ラクサス、帰って来てたのか」
「あんにゃろう。帰って来るなり、好き放題言いやがって」
「S級のラクサス」
完全に敵対しているエルザとラクサス。Aの言葉を借りる訳では無いけど…そんな風に言うなら、参戦してくれれば良かったのに。( そう言えば、雷神衆の姿も暫く見てないや )
「オメーだヨ、オメー。元はと言えァ、オメーラがガジルにやられたんだって? つーかオメーら…名前知らねえや。誰だよ? 情けねえなァ、オイ」
嘲笑うラクサスの指差す先にはレビィちゃん達シャドウ・ギアの3人が居て。ドロイとジェットは顔を俯かせ、レビィちゃんま言い返す事が出来ないのか、悔しそうに唇を噛み締め、爪がくい込みそうなほどに拳を握り締めていた。
「酷いこと…!」
「これはこれは、更に元凶のねーちゃんじゃねーか」
次に矛先に向けられたのは、声を上げたルーシィで。彼女の睨みなど全く意に介さず笑うラクサスに、ラクサス!!!と珍しく声を上げたミラちゃんがカウンターを叩く。置いていたジュースの中の氷が音を立てた音がやけに大きく聞こえた気がした。
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ツバキ(プロフ) - 月の雫(ムーンドリップ)が月の雫(ムーンドロップ)になってますよ! (2019年9月23日 20時) (レス) id: 38cae1e3e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紗葉 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/F0OOQB
作成日時:2019年6月10日 21時